writer : techinsight

これで待ち時間も退屈しない? 病院来院者へ「宮大病院でDS」サービス開始予定

総合病院の待ち時間はおおむね長い。むしろ、待たずにすぐに診てもらえるような病院なら逆に心配になるくらいなので、多少の待ち時間は我慢するとしても、あまりにも長い時間待たされるとイライラしてくるものだ。
そこで、時間つぶしのために来院者が持ち込むニンテンドーDSをターゲットにいろいろと便利な情報発信をしようという試みが、宮崎大学医学部付属病院で行われようとしている。

株式会社プラメドと株式会社インテージは、任天堂株式会社の技術協力を得て、医療機関で初となる出先でのニンテンドーDSの新たな利用シーン創造を目的とするニンテンドーゾーンを活用した、病院来院者向けコンテンツ配信・アンケートサービス「宮大病院でDS」を開発した。

2010年11月1日より宮崎大学医学部附属病院・新外来棟の患者待合スペースにおいて提供する。

本サービスにより病院内のガイドや、株式会社プラメドが制作した「病院の言葉を分かりやすく」「お薬、何をのんできましたか?」などの来院者に向けた有益な情報サービスを提供するとともに、来院者へのアンケートをDSで実施し、その集計・分析データをリアルタイムにフィードバックすることにより病院のサービス向上に活用する。

さらにDSソフトの体験版ダウンロードや、ニンテンドーWi-Fiコネクション、ニンテンドーDSiショップへの接続によるDSiウェアのダウンロード購入など、さまざまなサービスを楽しむことが可能となり、DSの外出先での新しい利用シーンを提供する。

本サービス開始後の2010年11月以降には、宮崎大学医学部附属病院の職員・医学生が制作したオリジナルGIFアニメーションにより患者・来院者に向けたわかりやすい医療・健康情報を提供する予定である。

施設内のガイド、図鑑(データベース)、ゲーム、アンケート、クーポンなどを柔軟に組み合わせたサービスを構築することができ、医療現場のニーズにあったオリジナルコンテンツの作成・アンケートの設計を行うことができる。
来院者は氏名やメールアドレスなどの個人情報を登録することなく、本サービスを利用することができる。

特に小学生くらいの子どもを病院に連れて行ったときに、退屈させずに待たせることができ、大人も子どもも病院が提供するサービスを受けることができる点が注目されるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)