「モウリーニョ監督は僕らと素晴らしい仕事をした。事前に言ってはいなかったけど、僕らの下を去るかもしれないという雰囲気は感じていたよ。個人的な選択であり、僕は彼がイタリアに疲れたんだと思う。たくさんの敵がいたからね」

22日のチャンピオンズリーグ決勝でバイエルン・ミュンヘンを下し、ヨーロッパ王者となったインテル。キャプテンを務めるMFハビエル・サネッティは、ほぼ確実にチームを去ることになったジョゼ・モウリーニョ監督について、このように話している。

「偉大な人、偉大な指揮官が僕らと別れることになる」と語ったサネッティは、試合後にモウリーニョ監督と抱き合った際、指揮官の耳元で何かを囁いていた。同選手はこのときのことについて、「これまでやってきてくれたことに感謝したんだ。彼は僕らを飛躍させてきれた。この勝利の大半の功績は彼にあるんだ」とコメント。「モウリーニョが僕らと離れるのは残念だ。でも、このチームはまだたくさん勝つべきものがある。このグループにはそれだけの力があるんだ」とつけ加えている。

また、サネッティは次のように欧州を制覇した喜びを表した。

「トロフィーを掲げて、ほかにはない気持ちを感じたよ。僕は15年前からこのトロフィーを求めてきたんだ。ようやく手にいれたよ。僕は偉大なるインテルのキャプテンだ。僕らはイタリアの、そしてこのクラブの歴史に名を残したんだよ。ファンもこの勝利にふさわしかった。このトロフィーをミラノへ持ち帰って、一緒に祝うんだ」

「彼らのドリブルが強いのは知っていたし、攻撃で驚かされることも分かっていた。だから、モウリーニョ監督には後ろにいろと言われていたんだ。カウンターで叩く準備をしておけってね」


「ここには素晴らしいグループがあり、とても献身的で、まだ大きなハングリー精神を持っている。この数年で僕らはこのメンタリティーを手に入れた。さらに前進していこう」