アフリカサッカー連盟(CAF)は30日、アフリカ・ネーションズカップの不参加を決めたトーゴに対し、今後2度にわたり同大会への出場権を剥奪するとの決定を下した。フランス通信(AFP)などが報じた。

 トーゴの大会不参加は、開幕直前の8日にアンゴラ入りしたチームバスが武装グループに襲撃されたことを受けてのもの。スタッフ2名が死亡し、選手の中から負傷者も出た事件後、選手たちは出場する決意を固めたが、トーゴ政府の命令に従い帰国した。

 大会の規約によると、やむを得ず参加できない国は、開幕の20日前までに報告しなければならず、期限を過ぎた場合、「5万ドルの罰金と、その後の2大会の出場停止」が科されることになっている。今回も、トーゴが不参加を正式決定する前に、大会の実行委員会からこの罰則について説明があった模様だ。

 襲撃でショックを受けたうえに、大会に出場できず無念の帰国、そしてさらに今後少なくとも4年間は大会に出場できない―。規則に従った決定とはいえ、何の落ち度もないトーゴの選手たちにとってはあまりに酷な処分だ。