守護神ジャンルイジ・ブッフォンの負傷により、イタリア代表のゴールマウスはフェデリコ・マルケッティに託されることになった。彼は興奮することなく、とても落ち着いている。これは、20日のワールドカップ(W杯)グループF第2節のニュージーランド戦に向けてポジティブなことだろう。

14日のグループF第1節パラグアイ戦で後半からピッチに立ったマルケッティは、すでにW杯の舞台を経験している。椎間板ヘルニアで離脱となったブッフォンの代役は、しっかりと準備を整えてきたようだ。

「パラグアイ戦の夜、僕はジジ(ブッフォン)のコンディションが万全ではないことを知っていた。だから、気持ちをつくっておかなければいけないと感じていたよ。ここ数日は、良い感じできている。良いプレーができるって思っているよ」

ただ、大会公式球ジャブラニに不安を抱えているのは、彼も同じだという。

「率直に言ってひどいね。ブッフォンも(第3GKモルガン・)デ・サンクティスも言っているよ。近年の大きな国際大会では、GKが苦しめられているんだ。ボールの軌道が思いもしない方に変わるんだよ。上や下に急速に変わるね」

自身の特徴については、次のように話した。

「落ち着いているよ。でも、ピッチの上では大声を出す。僕の特徴がブッフォンと似ているかって? それはないね。彼の方が速くて、反射神経に優れている。僕はもっとフィジカルの強さを生かすタイプで、爆発力があるね」

また、ユヴェントスやミランなどへの移籍が噂されることについても質問されている。

「どんな選手でも、ユヴェントスでプレーするっていうのは夢だね。でも、それ以上の意味はないよ。(自身が所属するカリアリを指揮していたマッシミリアーノ・)アッレグリ監督がミランへ? 彼については良いことしか言えないね。セリエA1年目から、大きな信頼を置いてもらった。彼はミラン行きにふさわしい。うまくやってほしいと思っているよ」

20日に対戦するニュージーランドについては、次のような印象を抱いているそうだ。

「フィジカルが強いね。空中戦は強烈だよ。もし負けるとしたらどういう形かって? そんなこと考えないよ。勝つことしか頭にないんだ」

また、イングランド代表GKロバート・グリーンが大きなミスをしたことにも触れている。

「ピッチに立つときは、全部跳ね返してやろうっていう気持ちだ。ミスをすることなんて考えていない。イングランドのグリーンのミスは残念だよ。でも、そういったことも含めてのこの仕事さ」