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「理想的な淡水水槽」7.2.2. レイアウトの緻密な計画 後編

デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

7.2.2. レイアウトの緻密な計画 後編


レイアウトの緻密な計画 前編より続く


ここで、デコレーションを水槽内で効果的に見せる方法をいくつか紹介しよう。

●パイン材の流木は非常に浮力が強いため、水槽に入れる前に一定期間水につけておくか、錆びない高級銅ネジを使用して、水槽内で何本かを固定するとよい。

●竹材を水槽に使用する場合は、穴をあけたプラスチック板に竹材を差し込んで、プラスチックの板ごと底砂の下に埋めて固定する。

●石をテラスや水槽の壁面のデコレーションとして用いる場合は、丁寧に洗浄して乾燥させてから、シリコンでいくつかの石を固定したものを使用する。

●パイン材の流木にシダ類を活着させる場合は、より速く強力に活着するように、流木に切れ込みを入れてもよい。

●水槽に入れた流木は水を酸性化させ、同時に水に色をつけるということを知っておかなければならない。水草のために14日、あるいは4週間ごとに施肥をする際に水交換を行うことでこれらの症状は緩和される。

●水槽のレイアウトに必要不可欠な底砂は石灰分を含んでいてはならない。また、主に底面で生活するナマズの仲間を飼育する場合は、テラスの設置については慎重に検討するべきだろう。特にコリドラスなどはセンサーの役目を持つヒゲを底砂に始終差し込む習性があるため、角の立った底砂を使用するとすぐにヒゲが失われてしまう。解決策としては、水槽の中でナマズが好んで暮らす場所に、キメが細かい砂を追加する方法がある。


読者は、これまで述べてきた水槽デコレーションの方法すべてをいっぺんに実践しようなどせず、この章の内容はあくまで読者がレイアウトについて考えるきっかけであると考えて欲しい。理想的なデコレーションの方法をあれもこれもと1つの水槽に取り入れても、それが良い結果につながることは稀である。後々やり直しを余儀なくされるといった事態を避けるためにも、読者自身が個々の水槽ごとにベストなデコレーションを探して、実践するべきである。

水槽のデコレーションに関して、最後に述べておきたい。美しい水景を持った「理想的な水槽」を長く維持するためには、水草の適切な剪定(トリミング)や矯正、植え替えなどが必要不可欠である事を常に頭にとどめておかなければならない。



理想的な水槽に非常に適した水草


Ceratopteris thalictroides(アメリカンスプライト)は
とても美しい上に硝酸塩の分解能力に優れる




クリプトコリネとエキノドルスは古くから根強い人気を持つ


 
左:Bolbitis heudelotti(ボルビティス・ヒュデロッティ)           
右:Anubias barteri ver. nana(アヌビアス・ナナ)
 
           





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