「儲かってる」と公言する会社、「儲かってない」と公言する会社ではどちらが伸びるのか? | 株式会社エイリスト・酒井一樹のTwitterログ

「儲かってる」と公言する会社、「儲かってない」と公言する会社ではどちらが伸びるのか?

タイトルに書いたのは、最近個人的に気になっていること。

今はまだ儲かっていないという前提で、

「儲かってるんです」と公言する会社と
「儲かってないんです」と公言する会社ではどちらが伸びるのか?


【儲かっていると公言する場合】

「儲かっている」と公言すると、

「この会社と仲良くすると良い事あるかも」
「自分もあやかりたい」
…と思って色んな人が集まり、さらに会社が発展するという考え

成果が出ているというイメージを周りに与え、
それによって仕事を依頼したいと思う
クライアントも出てくるかもしれない。


ある種の自己暗示というか、
経営者や社員達のセルフイメージも上がるのかもしれない。


しかし、外部から見て「助けてあげなきゃ」という軸での
モチベーションは沸きにくくなるかもしれない。

また、儲けにあやかりたいと思って集まる人の中には、
良からぬ事を考える輩もいるかもしれない。

そういう人たちに振り回され、
本業に集中できなくなる場合もあるかもしれない。



【儲かっていないと公言する場合】

「儲かってないんです」と公言すると、
「なんとかしてあげなきゃ」と思う人も中にはいて
色んな人の手助けを得て会社が発展するという考え


パトロン的なクライアントや投資家が味方になってくれるかもしれないし
逆にお金目当てで寄ってくる人は減るかもしれない。
無意味な支出も減らせるかもしれない。


【どちらとも公言しない会社】

一方、儲かっているとも儲かっていないとも公言しない会社も多い。

外から見れば、
儲かっているのか、儲かっていないのかはわからない。



【どちらが伸びるのか?】

うまくいっている会社は大体前者のような気がするのだが、それは
「実際にうまく行っているから、ありのままを公言されている」
だけである可能性が高い。

これから伸びようとする会社の場合、
どちらのスタンスを取ったほうが良いのだろうか。


今書いていて自分で思ったのは、
「今、その会社に必要なものは何か?」を考えるのが重要かもしれないということ。

また、何かを公言することで、失う何かもあるはずなので
その「何か」が会社にとってどれだけ大事なのか…というのもポイントなのでしょうか。


寄付金や投資資金を集めたいなら儲かっていないと公言するべきだし、


仕事が欲しい場合は…どちらが良いんでしょうね。
(どう公言するかによって、舞い込む仕事の内容は変わってくる気がします)



あと、どういう形で対外的に知らせるのか、という点も重要なポイント。

例えば、高い賃料のオフィスに入居したり、
広告宣伝のための予算を高く取ったりするというような

「現実に高い投資を行う」方法は、
「実際は儲かっていない会社」には取れない。

(無理して実行することはできるが、その投資には大きなリスクが伴う)



伸びる可能性が、より高いのはどちらなのか。
そうなるための条件はどんなところにあるのか。


…なんて事が最近ふっと気になってしまいました。



所感のある方がいらっしゃいましたら
ご意見いただけると幸いです。


【追記】

やはりまずは、どんなもの・ひとが欲しいのか、考えるべきなのかもしれません。

●こんな仕事が欲しい!という、理想の仕事像
●こんな人を採用したい!という、理想の人材像
●こんなふうにメディアに取り上げられたい!、という理想のメディア露出
などなど、

「欲しいもの」「欲しくないもの」を先にイメージして、
それを獲得する(あるいは、獲得しない)ためには
自分がどう情報を発信していけばいいかを考える。

これはウェブサイトを作るにしても、会社のブランディングをするにしても
根本は同じなのかもしれない。