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マーガリンは低減進む

月刊誌記事から>トランス脂肪酸(2007年2月No.214)より


自然派のマーガリンだけでなく大手のマーガリンも改善されていてもう一息のレベルになっていました。
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マーガリンは、数年前まで、トランス脂肪酸をたっぷり含んだ「知られざる不健康食品」の代表選手でした。 一昨年の調査で、「脂肪分の脂質中、トランス脂肪酸の含有率2%以下」というデンマークの基準をクリアしたのは、4品目中1.8%の「小岩井マーガリン」だけ。 雪印乳業の「ネオソフト」は5.9%、明治乳業の「コーンソフト」は12.7%で、基準を大きく超え、パン1枚当たりに8g塗ると、トランス脂肪酸の摂取量は、ネオソフトが033g、コーンソフトが、0.72gでした。 しかし、規制強化の動きを受け、マーガリン製造メーカーも、低減に向けた努力を行っていました。 前回の調査から、わずか1年半の間に、トランス脂肪酸の含有量を低減した商品が増え、マーガリンによる健康へのリスクが減っています。
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コーンソフトは8割カット
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今回の調査で、「ネオソフト」の含有量は8g当たり0.24gに減り、「コーンソフト」は、0.16g以下に減っていました。 含有率の減少は、ネオソフトが27%減、コーンソフトは78%減。 デンマーク基準をクリアすることは、まだできませんが、コーンソフトは、今一歩のところまで来ています。
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低トランス脂肪酸の製品も
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すでに、デンマーク基準をクリアしたマーガリンは次の通りです。 トランス脂肪酸のリスクにいち早く気づいた創健社の、「べに花ハイプラスマーガリン」など、純正の有機「バーガリン」、大地の「大地有機マーガリン」です。 トランス脂肪酸の含有率は、べに花ハイプラスマーガリンは0.5%、バーガリンが1%以下、大地有機マーガリンは0.43%です。 マーガリンは、液体の植物油脂に水素添加して、常温でも固体にしているのですが、植物性油脂の中でも、パーム油は常温で固形化しやすい性質があるため、トランス脂肪酸低減への取り組みを行っている会社の多くが、水素添加する代わりにパーム油を使うようになっています。 マーガリンのトランス脂肪酸の含有量は、原料油脂に含まれている量に左右されます。油脂メーカーの中には、低トランス脂肪酸油脂を開発したところがあるようなので、近い将来、業務用マーガリンも改善が期待できそうです。

  トランス脂肪酸の少ないマーガリン
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2007年2月1日発行 No.214

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