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本ブログのアクセス統計: 60万アクセスを達成しました。ご訪問ありがとうございました。

60万アクセスまでの経過

2009年12月に始めた本blog。2011年7月ごろに10万アクセスを達成し、2011年12月13日には15万アクセスを達成。
その後、私も更新しておらず、アクセスは少し減りましたが、3月1日には18万アクセス。2012/4/18に20万アクセス、2012/8/21に25万アクセス、2013/1/18に30万アクセス、2013/12/17に40万アクセスを達成しました。しばらく見ていなかったら、2015/5/1に50万2584アクセスになっていました。またまた、しばらく更新しないうちに、2017/6/11に60万7197アクセスになっていました。2018/7/7 .. おお七夕 .. には63万0656アクセスになっていました。久しぶりに更新しました。

2012年5月5日土曜日

Facebookの社風: 若者文化

IPO間近のFacebook)
2012年5月中旬に上場が予定されているFacebookの株は総数2.48B=24億株。株価総額は、86.6B ドル。1ドル85円換算で7.3兆円と予想されている。http://bit.ly/J3DVFZ
株は、ほとんど内部所有で、180M=1億8千万株 しか市場に出てこないようなので、品薄による高騰も期待され、Zuckerberg は一気に世界の長者番付35位 http://onforb.es/J3Ft2P から上位に躍り出るかもしれない。 

2012/5/18追記)
FacebookのIPOの株取引が、東海岸時間11:00AMに始まった。米国のlocal newsでも最大の話題。ABC news http://abcn.ws/KyQlL5 などにもある。
米国市場3番目のIPOになるらしく、上記ABC newsの下の方にも書かれている。調べてみると http://bit.ly/KyRCBG に情報があり、最大はVISAである。2番のENELは、イタリアの電力エネルギー会社。http://bit.ly/J2DpHY 4位までは僅差である。
売り出し株価は、38ドル。これだと、Facebookの時価総額は104Bドル(1ドル82円換算で、8.5兆円)になる予定。

 http://bit.ly/MtaBhD に取引後の情報がある。スクリーンショットを引用する。ただし、ダウはマイナス73、ナスダックもマイナス34、全体相場にあってはFaceBookの上場は折り込み済みということである。


厳しい情報管理)
Facebook社内に入るには、個人レベルのNDA(非開示契約)が必要であり、社内での写真撮影も禁止されているばかりか、社員の付き添いなしではトイレにもいけない厳しさである。
ただし、基本は情報公開が原則の会社であり、学会などで講演したり、Facebookのサイトにもいろいろ情報が出ている。そこで、それらをまとめてみた。

はじめに)
一言で言えば、若者の会社であり、活気がある。日本の会社は、人員削減というと、年寄りを減らさずに、直ぐに若者の採用を減らすが、それは、自分自信の活力を下げ、競争力を下げることにも繋がりかねない。もう若者にしわ寄せをもっていくのは、もういい加減やめにしてほしい。

キャンパス)
Facebookは昨年から今年頭にかけて社屋を引っ越した。手狭になったPalo Altoのキャンパスから、Menlo Parkに移った。ここは、以前Sun Micro Systemsがあったキャンパスで有り、20近いビルがある広大なキャンパスである。若干、Sun Micro Systemsが残るものの、ほぼFacebookの社屋になり、まだまだ空きフロアも多い様で、しばらくはこのキャンパスを使うらしい。

新陳代謝)
Google本社もSGIのもと社屋に入っている。SGIはグラフィック専用の高級ワークステーションで、Sun Micro Systemsも高機能ワークステーションで、1980年代後半から1990年代まで一斉を風靡した会社である。そこが、Google, Facebookという、振興ITベンチャーに置き換わったのは偶然ではない。ワークステーションがPCに置き換わり、アジアで廉価に生産されるようになり産業が衰退し、そこへwebの新産業が入ってきたのである。
Stanfordの教授と雑談したときに、「IT産業はそういう宿命である。一部生きながらえる企業もあるが。。」と言っていた。後で書くが、大企業で調子がよいのはIBMだが、それについて教授は、「IBMも平凡な会社になってしまった。」と言っていた。


社員数の比較)
2006年には5人の社員で、30万人のユーザを抱えていた。その後社員も増えた(上記wikiによると3000人)が、ユーザも増えた(同じくwikiによると、Activeなユーザが9億人)。
上記webによれば、1人のエンジニアあたりのユーザ数が120万人とのこと。DropboxにしてもEvernoteにしても社員数は100人ちょっとと少なく、昨今の先端IT企業は、少数精鋭で、機敏な動きを強みにしていることがわかる。日本で、リーンスタートアップ http://bit.ly/INlmZg が流行始めたのも、これを意識してのことだろう。

これならば収益率もよいし、会社が小さいので小回りが効く。ちなみにGoogleには、3万2千人の社員がいる。http://ja.wikipedia.org/wiki/Google Microsoftは9万人である。http://bit.ly/INizyZ 会社の規模が大きくなれば、社内の意思疎通も悪くなるし、守りに入って平凡な会社になる。こうならないようにするのは、大変な努力がいると強く意識するべきである。

もちろん会社組織の違いもある。AppleやGoogleが大きくなっても調子が良いのは、官僚主義にならないように会社組織を工夫しているのもある。以下の中盤に書いた。

2011年10月11日火曜: AppleとMicrosoftを比較すると


末尾にあげた、株価推移をみてもMicrosoftはそれほど調子が良くない。組織が階層的で部門間の壁がある。すなわち官僚的であることが、Microsoftの競争力低下の原因だと思う。サーバ部門では良い製品が出ているのに、Microsoft IMEやOfficeが全く冴えない。というかIMEは相当に悲惨であるのも、組織の壁で良い文化や情報が社内で共有されないからだと思う。典型的な大企業病である。

Microsoft IMEは相当に悲惨、ATOK Passportの勧め)
特にIMEの変換は相当に悲惨で、どんどん劣化してる。これを使うと、日本語は誤字脱字の塊になる。なので、Google変換やATOKに移る人が多い。この比較は別途やりたいが、JUST SystemのATOK Passport http://bit.ly/zYCtag は本当に素晴らしい製品である。変換も正確だし、月300円で毎月辞書も更新され、自分の所有であれば、Windows, Mac, Androidのどれにいくつインストールしてもよい。個人登録の辞書データもその間で自動共有される。

社員の年齢や給与)
社員の平均年齢が26歳と若い。また、女性の比率も33%と、ハイテク企業の平均25%よりも高い。ただし、米国の企業平均では女性は50%を超えているとのこと。

対するIBMは以下の企業のなかで、最も平均年齢が高く44歳だとのこと。以下の企業ではGoogleの平均給与が一番高く、HPが一番低いとある。また、初任給はAppleが一番低く、Microsoftが一番高いらしい。
1. Amazon, 2. Apple, 3. Dell, 4. Facebook, 5. Google, 6. Hewlett-Packard, 7. IBM, 8. Intel, 9. Microsoft 

日本のIT企業は、最近は不景気で採用をしていないので、平均年齢が相当高いのではなかろうか。また、女性もずっと少ないであろう。

2012年5月4日金曜日:官か民か - 中国化する世界

に書いたように、男の社会、変化しない社会を江戸化といって、日本はどうもこちらに流れる傾向があるらしい。それで大丈夫なのだろうか。それは、末尾にある、日本企業の株価低迷の様子をみても不安を感じる。

Facebookの文化)
http://bit.ly/INhEi4 に解説がある。若者が多い会社だけあって、チャレンジ精神に富む。

また、
http://bit.ly/SxPX4b にもこの社風が解説されている。この写真を引用しておく。


  1. Fail Harder:  激しく失敗しろ - 経験することがイノベーションの原動力である。
  2. Move Fast: 新人教育として、6週間のboot campがある。ここでは最初の1週間でなにか、商用になるものを作らないとならない。Hackathonについては後述する。一番難しいのは、Projectの起動と言っており、これをMove Fastに期待してるのであろう。
  3. What Would You Do if You Were't Afraid? : Done is better than perfect. ともいわれる: 恐ろしいけどやっちまいな。ということだろうか。。: これがFacebookの成功の基本らしい。Our journey is 1% finished. という言葉にも表れている。リスクをとってチャレンジしようという意気込みである。
1に関しては、プログラミングPlatformをFacebook社内で決めるときには、以下の3つを候補にし、競わせた
  1. PHP (Web用のメジャーなプログラミング言語: http://bit.ly/INr7Gb
  2. Quercus (Java 実装のPHP)
  3. HPHP (Hip hop PHP: http://bit.ly/INrmkD
かならず2つが脱落するのである。結果、HPHPというPHPのJIT(動的にPHPをC++に変換するもの)が生まれた。VPのMike Schroepfer は、最初はQuercusが良いと直感があったたが、これをとっていたら失敗していた。HPHPなら、同じ処理をするのにCPUの負荷が半分で済む。そもそもHPHPの開発者は、2-3人以下だったらしい。

Facebookは、9億ユーザも抱えており、社員数を押さえてコレをサポートしつつ、常に新しいイノベーションを出そうとしている。保守的になったらリードが保てないと実感しているのであろう。時々、応答が遅くなったり、多少不具合のあるプログラムも時に見られるが、それを恐れずに、改良を続けていくには、上記のような信念がいるのだと思う。

これも、若者の会社だからこそできるのではなかろうか。

そして、折角苦労して雇った社員も、2-3年もすれば、また別な会社に移っていくようである。データセンター貸しのEquinixでは、割と年配の社員が勤続年数を誇っていた。「当社は、やめる人が少ない。」と。。
 動くことこそ美徳というのが、若者文化の特徴かもしれない。

先の写真については、以下でも触れた。

2012年9月10日月曜:  特許訴訟 - Apple-Samsungの案件

Hackathon)
3ヶ月に一度行われる、社員のイベントらしい。仕事というよりも、遊び。夜19時に始まり、フリーフードが出て、思いついたアイディアを朝まで、ぶっ通しでプログラムする。深夜2時と朝にも食事がでる。昨今導入されたタイムラインも、ここでプロトタイプがでてきたらしい。Move Fastのトレーニングである。
賞品や賞金は特になくて、聞いてみたら「うーん。食事とTシャツかな」といっていた。とにかく、自分の可能性を試すのと、競って楽しむのであろう。
楽しむ、これが一番重要なことだと思うし、それは若者にあふれているエネルギーだと思う。

にビデオがある。出場者である社員が若い。楽しそうである。女性も多い。
It's time to build.  とある。楽しむ心が、クリエィテビティにつながる。

2012年5月1日火曜日: 水を噴射して空を飛ぶ JetLev Promo
の冒頭にも書いた。


やれ労働組合との協定の勤務時間とかという話が最初にでてくる日本企業と、出てくるアイディアが全然違うように思う。モノマネを止めて、only oneの製品を出したいのなら、やり方や考え方も変えないと難しいのでは。。。

Hacker Cup 2012)
http://spinda2.blog48.fc2.com/blog-entry-502.html に本戦round1の問題と解説がある。この様に問題が3問だされて、3時間の制限時間内に正しく動くプログラムを作成して、webにアップロードしないとならない。正当した問題の数と、それに掛かった時間で順位が決まる。
ここの回答にDP (Dynamic Programming: http://bit.ly/INtd9b )を用いているが、日本のIT会社でDPなどのアルゴリズムを使いこなせるプログラマがどれだけいるのだろうか。フィボナッチとか簡単な例では知らずに使うことは多いかもしれない。関連して、計算複雑性 http://bit.ly/INuf52 は理解していないと、アルゴリズムの考察ができないので困ると思う。

https://www.facebook.com/hackercup に最終優勝者までの情報がある。
そこからリンクされている情報 http://on.fb.me/INmtIl によると、今年開催された第2回目のHacker Cup は、参加者は150ヶ国から8,000人。

予選を含めると5ラウンド制であり、2012/1月に予選が始まった。本戦は3ラウンドで、1ラウンドでは、500番までの参加者は全問正解した。2ラウンドでは3問中2問が正解でなければ、3ラウンド出場の25人には入れなかったらしい。2ヶ月かけて選抜され、3ラウンドの25人はFacebook本社に招待された。ここには、Russia, Germany, Poland, Ukraine, China, South Korea, Japan, Taiwan, and the United States から来ていたとのこと。
優勝者は、ロシアのRoman Andreev で、賞金 $5,000 が渡された。彼は、1時間4分で1問を正当した。
2位は米国のTomek Czajkaで、賞金$2000を手にした。惜しくも1分差だった。3位は、中国のTiancheng Lou で、賞金$1000を手にした。彼は1問を1時間44分で正答した。とのこと。

に本戦round2の3問の紹介とそのうちの1問の解説がある。出題された問題は相当に難問である。この方の解説を理解するだけでも骨が折れる。それなのに最終ラウンド出場者は3時間の制限時間内に2問も解いている。すなわち2問に正答するプログラムを作成して、アップロードしている。
この問題の作成にはパズルが趣味の社員や、興味のある社員が参加して作成した。また、ダウンロードやアップロードに使うソフトや計算機も興味のある社員が用意したらしい。そういう遊び心が、次のビジネスを生む。大企業が、こういうことをやると、イベント会社に頼んで...問題は専門家に依頼して...となって、つまらないものになるし、そこから次のネタもでてこないのでは。

何が欠けているか)
教育論は別途まとめたい。

  1. 挑戦する気持を育てる教育が重要であろう。これに関しては、いろいろ参考になる資料を見付けている。
  2. 問題の本質を見付け、議論をして対策を講じる能力。以下に書いた。クリックすれば該当blogに飛びます。
  3. 2012年1月18日水曜: あるべき議論のやり方

  4. 組織など、方法論を改善できる能力: 最近の日本は組織作りがどうもヘタなようである

    2012年1月20日金曜日: Howが苦手な日本人

  5. 人の性にして逃げる態度。自己責任のなさ。甘え

    2012年3月4日日曜日: 単一文化の危険性


    2012年4月7日土曜日: 終身雇用の生んだ甘え


様々な会社の株価比較)
株価はある程度会社の業績の指標になるので比較してみた。2012/2月までの5年間のグラフである。世界も日本も大きくへこんでいるのが、2008年9月15日のリーマンショック http://bit.ly/INjZtu である。ところが、米国の優良企業はいち早く回復している。一方、下の2つの写真にある日本企業の株価はどこも低迷したままである。日本の会社の弱さと政府の無策さ感じる。

海外企業
上段左から Apple, IBM, Micron - 最近調子のよいグループ
中段左から、Google, Microsoft,  TSMC - そこそこ
下段左から - HP, General Motors - 低迷組


日本の製造業 電機を中心に
上段 左から NEC, 富士通, Sony
中段 左から ルネサス, Panasonic, Sharp
下段 左から エルピーダ, トヨタ,  Gree

日本のその他の業種
上段左から  アイシン精機、キャノン、武田薬品
中段 左から 旭化成、鹿島、三井住友ホールディング
下段 左から NTT DoCoMo,  JR東海,   ダイソー


ほとんどの産業の株価が低迷しているのは、デフレを放置していた悪影響ではなかろうか。ただし、電機に比べると、他の業種は、すこし株価は持ち直し気味である。






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