カラーという表現力のスゴさがわかる「よみがえる第二次世界大戦」

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    カラーという表現力のスゴさがわかる「よみがえる第二次世界大戦」

    再放送は8月19日、20日、21日ですよ!

    ヒトラーや真珠湾に思うところのある方もいるでしょうが、過去の僕らが実際に出会った・起こした現実として目にすべきテレビ番組があります。それがNHK BSHiとBS1で放映された「よみがえる第二次世界大戦」。

    今回、世界各地で眠っている記録映像を再発掘。フランスとの国際共同制作で、最新のデジタル技術を使い、白黒映像のカラー化を進めてきた。色づけ作業は慎重に行われた。第二次世界大戦は、カラーのスチール写真も残され、兵器や軍服、日用品などの現物も多く残されている。それら1万件にのぼる色情報をデジタルでデータベース化。映像1フレームごとに、細かい色づけ作業を行った。

    PRムービーだけでもグッときます。なんですかこの圧倒的なリアリティ。モノクロフイルムの粒状感と陰影の強烈さはそのままに、血の通った景色が1940年代当時のホコリっぽい空気を伝えてくれています。注目すべきはノルマンディのシーン。そしてV1、V2ロケットのシーンですね。ご飯3杯いけますよ。

    ただしどんなに格好良くてもコレは誇張及びディフォルメなきドキュメンタリー。許容もなく慈悲もない、そんなシーンも少なくありません。

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    テレビ番組ではじめて「フルハイビジョンってすげぇ」と感じたなあ...。この番組のためだけにBSアンテナと40インチ超のテレビ買ってもいいくらいですよ。あとブルーレイレコーダー。これは残すべき。録画したディスクは家宝にすべき。

    さすがひな壇スタイルのバラエティに頼らない硬派なNHK BS。NHKが嫌いな人も再評価すべき番組ですよコレ。

    よみがえる第二次世界大戦[ハイビジョン特集フロンティア]

    (武者良太)