[ #WWDC2012 ] iOS 6でiPhoneやiPadにこんな新機能がやってくる

    • X
    • Facebook
    • LINE
    • はてな
    • クリップボードにコピー
    • ×
    [ #WWDC2012 ] iOS 6でiPhoneやiPadにこんな新機能がやってくる

    全く新しい地図からSiriの新バージョンを含め、様々な新機能を搭載してやってくるiOS 6。もうすぐみなさんのiOSデバイスにやってくる新機能をまとめました。(随時更新)

    1. Siri

    Siriは常にアップデートされていきます。iOS 6ではスポーツの試合結果にも対応します。

    また、YelpOpenTableが統合され、近所の良いイタリア料理店について質問すれば、Yelpの情報から最良のお店を探して、OpenTableを使って音声で予約までできちゃいます。(日本での対応は不明)

    120612siri_oiuy.jpg

    映画のレビューや情報をIMDBから参照し、Fandangoでチケットの予約・購入が可能になります。お気に入りの映画俳優や監督について訊けば、Siriが情報を探しだしてくれます。また、映画レビューサイトのRotten Tomatosとも統合します。

    さらに、対応言語も増えます。追加されるのはカナダフランス語、スペイン、メキシコ、アメリカ向けのスペイン語、イタリア向けのイタリア語、スイス向けのフランス語、ドイツ語、イタリア語の方言、韓国語、そして中国向けに中国標準語、広東語です。

    iOS 6からSiriはiPadにも対応します。BMW、GM、ベンツ、ランドローバー、ジャガー、アウディ、トヨタ、クライスラー、ホンダといった自動車メーカーと提携し、Siriが自動車にも搭載されます。

    2. フェイスブック統合

    iOS 6からフェイスブックが完全にiPhoneに統合されます。アップルのアプリからフェイスブックに投稿することが可能となり、現在のツイッターのように使うことが可能になります。iPhoneのアルバムから直接写真をアップロード、地図から現在地を更新することも含まれます。また、Siriとの統合も図られています。さらに、カレンダーアプリも統合されているので、誕生日やイベントなどを自動的にフェイスブックと同期することが可能です。

    120612fbsiri_mund.jpg

    中でも一番おもしろそうなのは、APIが用意されることでしょう。つまり、開発者は同じフェイスブックサービスを活用することができるのです。というわけで、その他のアプリからも簡単にフェイスブックに投稿したり、フェイスブックから情報を得ることができるようになります。

    3. 新しい電話機能

    長らく放置されてきた電話アプリがアップデートされるのはうれしい驚きです。Nokiaには前からあった機能ですが、誰かが電話してきた時に、自動にメッセージで返答することが可能になります。「かけ直します。」、「今向かっているところです。」などのメッセージが予め用意されており、電話を切ることなく送信することができます。

    120612io6phone_arbd.jpg

    新たな「Do Not Disturb」機能では、通話とメッセージを夜の間オフにすることができます。通知は表示されますが、音や光を発することがないのが良いところです。また、特定の電話番号を重要としてマークすることで、この機能中でも普通の着信を設定することができます。

    また、誰かが連続で電話をかけ続けると、電話アプリが緊急だと判断して着信を通すようになっています。

    4. 新しいFaceTime

    FaceTimeの一つめの大きなニュースは、3Gに対応することです。これからはFaceTimeを使って3Gネットワークで通話することが可能になります。Wi-Fiに比べれば通話の質は劣りますが、サポートはされます。

    もう一つの新機能はデバイスIDの統一です。iOS 6では、誰かがあなたに電話をかけると、iPadでもMacからでも即座に応答が可能になります。ID統一はiMassageと同じで、これで混乱が解消されるといいですね。時に、ユーザーはあるデバイスでメッセージを受信しても、他では受信しないということがありましたから。

    5. 新しいSafari

    SafariはMountain Lionとともにタブのライブ同期に対応し、複数のデバイスでのブラウジングがiCloudを通じて統合されます。iCloudはオフラインリーディングリストの同期にも活用され、あとで読むと指定した記事をネット環境がなくても読むことができます。地下鉄や飛行機などで活躍しそうですね。

    ですが、新機能の中でも注目なのはwebフォームアップロードに新たに対応することでしょう。個人的にはウェブサイトに直接写真がアップロード出来ないのが常に不満でした。しかしこれからはアップロードボタンを押せばフォトブラウザが開き、そこからアップロードすることができます。

    6. iCloudでのフォトストリーム

    これからは写真をストリームで共有することができます。どのフレンドがあなたがアップロードした写真を自動のストリームで見る事ができるかを選択することが可能です。また写真に皆がコメントすることもできます。

    7. メール

    メールの受信箱にもVIPという新機能が追加されます。特定の人をVIPとしてマークすることで、その人からのメールは自動的に特別なフォルダに仕分けられます。

    120612iosmailvip.jpg

    そして新しいメッセージから直接写真や動画を貼り付けることができるようになります。

    8. パスブック

    飛行機や電車、映画、コンサート、スポーツ観戦、ギフトカードといったチケットやクーポンを一箇所にまとめることができる新しいアプリです。なかなか美しいうえに便利そうですよ。例えばギフトカードを持っていれば、使ったあとにその残高が表示されます。また、手持ちのクーポンが使えるお店が近くにある場合にお知らせしてくれます。

    パスブックのもうひとつの素晴らしい機能は、飛行機のチケットのゲート番号をリアルタイムで更新してくれる機能です。

    120612passbook_ios6.jpg

    9. 新たなアクセシビリティ機能

    これは体が不自由な人にとって素晴らしいiPhone の機能です。アップルはこの機能に操作の有効化のカスタム設定といった新たな要素を追加します。また、iPhoneやiPadをシングルアプリモードに設定することができ、例えば学校では、生徒が一つの特定のアプリ意外にアクセスできないように先生が設定をすることができます。

    10. 新しい地図機能

    完全に社内開発された新しい地図はかなり盛りだくさん。完全なオーバーホールで、とても素晴らしそうなデザインです。これらがその新機能となります。

    120612applemap_ggag.jpg

    新たな地図作成法

    アップルは2009年に地図作成会社を買収しており、これがその結果です。新しい地図には新たな地図作成法が用いられており、これまでのグーグルのものとは全く違います。新しい特定の場所(Point of Interest)、レストラン、お店などなど、全てが刷新されています。どちらが優れているかは比較するまで分かリませんね。

    ベクター VS ビットマップ

    新しい地図はこれまでのようにビットマップではありません。なのでタイルの遅いローディングともおさらばです。これからはベクターベースとなり、より速いローディング、滑らかでより優れたグラフィックとなります。

    ナビゲーション

    ついにアップルの地図でターン・バイ・ターンのなビゲーションが実現します。

    ビジネス・インフォメーション・カード

    これからは地図上のすべてのロケーションに情報を記載したカードが付随するようになります。例えばレストランならレビューや評判、写真が表示されます。

    Siriとの統合

    交通情報

    3D表示

    アップルは3Dマップ技術を持つ別の会社も買収しています。デモ版のフライオーバー機能を見れば、それが正しい投資だったことがわかるでしょう。これはとても素晴らしい機能です。まるで映画のようですが、リアルタイムで3Dグラフィックがレンダリングされます。

    無い機能

    素晴らしい機能が満載ですが、残念ながらサポートされていない機能が2つあります。公共交通機関の情報とストリートビューです。

    一つめはニューヨークなどの大都市に暮らすユーザーにとって重要なものです。以前の地図アプリではこの情報を簡単に、そして完全に表示することができました。通勤をいつでも計画することができたのです。これはマストな機能。開発者たちはアップルの地図を使ってこの機能を彼らのアプリに実装できる、とアップルは話していますが、これは大きなミスでしょう。

    ストリートビューは新しいところに行く時に重要な機能です。2Dの地図や、3D表示では見る事ができない路上からの視点を確認することができます。個人的にもわかりづらいレストランやお店を探すのに使っていますが、いつも時間を節約できます。

    いつリリース?

    今年の秋にリリースされます。おそらく以前のように、新しいiPhoneが発表される頃でしょう。

    サポートされるデバイス

    iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GS、iPod touch(第4世代)、そして最新のiPadとiPad 2に対応します。噂通り、初代iPadはこのアップグレードに対応しません。

    (ニール太平/米版