プレイボーイの美女がインターネットの発展に一役買った話

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プレイボーイの美女がインターネットの発展に一役買った話

歴史の大舞台には、必ずどこかに美しい女の存在があったという。

上の画像、彼女の名前はレナ(Lena Soderberg)、1972年11月号のプレイボーイを飾ったピンナップガールです。この画像はただのプレイボーイの1ページとしてだけでなく、インターネットの発展に大きく貢献した写真。これは、画像圧縮アルゴリズムのテストに広く使用された最も古い写真の1つなのです。

南カリフォルニア大学のSIPI(信号画像処理研究所)がテスト用に必要としたのは、見ていて退屈じゃないスキャン素材。従来の退屈な素材には飽き飽きしていたのです。そこで、この美女の登場です。プレイボーイの1ページで当時の研究者は楽しく開発を続けることができ、今日のインターネットがあるわけです。

2001年に当時のことを振り返って、IEEE(米国電気電子学会)は以下のように語っています。

ダイナミックレンジな出力を研究する上で、人の顔を含む適切な素材を必要としていました。丁度そこに、当時のプレイボーイ最新号を持った人が部屋に入ってきたのです。それを見た開発者は、折り込みピンナップの1/3をちぎって使うことにしました。HP2100ミニコンピューターに接続されたドラム型のMuirheadスキャナーに巻き付けました。Muirgeadは、1インチ100ラインの画質で、開発者は512x512サイズの画像を必要としていたので、プレイボーイの写真全体の上から5.12インチだけ、肩の部分でクロップしたものを使うことになったのです。

インターネットの歴史に名を刻んだレナさん。後に、SIPIの学会50周年記念講演会にも招かれたとか。レナさんの美しさが、開発者のモチベーションを上げたのは間違いありません。

[IEEE via Vice]

そうこ(Leslie Horn 米版