昨日は、選挙の日で、娘が初の選挙権行使ということで近所の小学校に投票に行く。

妻に、「今度だけは自民党に入れて。一生のお願い」といわれて、本当は共産党に入れるつもりだったが、自由民主党に入れた。

いろいろな方面から情報を集めていたが、アメリカに旅行に行く直前に自民120というかなりあてになる情報を得ていた。私のシゾフレ人間化の仮説では、昔のメランコ人間時代の日本人なら事前に大勝が予想されると判官びいきだったり、暴走を防ごうと、多少のゆり戻しがあるのだが、シゾフレ人間は、みんなと同じ投票行動をしたがるので、勝っているほうによけいに入れることになる。逆に弱小政党は余計に弱くなる。ただし、シゾフレの人は宗教や神に弱いので、宗教を背景にした政党は生き延びる。(ただ、信者の実数がばれるというリスクも抱える)

ということで、私は今回の自民党は100-120を予想していた。西日本は、まだメランコ的な人が多いようで(とくに私が好む高知県はそうだ、昔は京都と並んで、共産党の小選挙区当選者を出したし、在宅介護率も低いし、女性も一緒に酒を飲むし、こういう気風は好きだ。ここは自民が3勝零敗だった)、けっこう負けそうな大物が最後のところでふんばった。ある意味、中央集権に逆らえる風土はある。しかし、東北日本はシゾフレ化がひどいのは私の予想通りだ。

ということで、8月20日のブログで、比例区の候補が足りなくなる予想をしたが、まさに的中した。(この日は、日本の新聞をもっていなくて四国のことしか覚えていなったのだが、東京、南関東、東海、近畿あたりでこれが起こることを予想していた)近畿ブロックで自民党に2議席もやっている。また東海も全員当選したため、誰か死んだり、(今後4年は選挙がないのだから)首長の選挙に立候補したら、よその党の人間が繰り上げ当選になる。

勝てるときは勝てるだけ勝っておくというのが、選挙の常道だ。2議席くれてやれば(みんなの党の分もいれれば実は3議席くらい損をしている)毎年2億自民党にいってしまう。4年かけて兵糧攻めをやろうというのに、甘すぎる。死票を出すことは国民をバカにしていることにもなる。この程度の予想もできず、供託金を惜しんだのか、人がいないのか、前回の選挙で自民党の側に前例があるのに、候補者の名前だけでもそろえられなかったのは、完全にバカだ。

あと2取っていれば、よその党からの裏切り者を集めるなどすれば3分の2の320議席も夢でなかったのに。そうすれば、社民党や国民新党に気を使う必要もなくなる。

あと、小渕優子の選挙区に候補を立てなかったのも甘い。確かに世襲の壁は厚い。小泉Jrも見事に当選している。結果的に小渕優子は、すべての自民党の候補者の中でいちばん2位と差をつけての当選だ。しかし、今回の結果を見る限り、候補がいれば惜敗率5割でも比例復活当選ができている。難病団体のおばさんが落ちることになるだけだ。

同一選挙区に二人国会議員がいれば、次の選挙の足がかりはつかみやすい。実際、小泉Jrの選挙区で出た横粂氏は比例で復活当選しているが、小泉元首相の影響力が弱まれば、次回の目は少し残る。マスコミ露出がうまければ尚のことだ。しかし、小渕氏の選挙区は、次回、これだけの風が吹くことはありえないだろうから、またまた無風区になってしまう。なんて先々の読みが甘いのだろう。

いっぽうの自民党だが、安全保障政策のことを言い過ぎたのではないか?北朝鮮の脅威や共産主義はダメという話になっても、浮動票が共産党から民主党に流れるだけだ。民主党がそんなに大きく外交政策を変えられる度胸がないのは国民もうすうすわかっている。共産党がそこそこ表をとっていれば、自民党の票が増えなくても、民主党の票を食ってくれる。もちろん社民党も同じだ。左をたたくと自分に返ってくるのが小選挙区の保守政党の怖いところだとわかるべきだ。これで共産党や社民党が候補をさらに減らすと、民主が次回の選挙でもそこそこ勝ち残ることになる。

実は、民主党は、有識者や文化人に、いろいろな手形を切っている。私が直接聞いた話もある。

スペースの関係で本日はちょっと書ききれないが、明日か近々のうちに民主党に何を求めるかを書いてみたい。

ところで、今回の選挙で唯一の朗報は保坂展人が国会から追放されたことだろう。民主党が候補を出さず、選挙協力をしたので、当選を心配していたが、落選した。自分の被害者感情からマスコミを巻き込んで都立高をぼろぼろにし、東京では貧乏人が東大に入れなくした(結局、私立や国立の中高一貫校にいかないと東大に入れなくなったのだから)張本人だ。選挙のたびにぼろ負けし、制度が変わる前は供託金没収なのに、社民党の比例区でいつも当選を重ねていた。都民もこいつの素性を知っているのだが、社民党に入れる人が一定いたから、選挙区で大負けしても、絶対負けないと思っていたらしい。朝生で一緒になった際も、選挙区の世田谷在住だとあいさつしても、まったく反応しない。選挙区で票をとらなくても社民党に勝たせてもらえると思っているまさに政党貴族である。そのくせして、相変わらずマスコミに取り入るのはうまく、しょっちゅう日本の教育を余計に悪くするようなことを言い続けていた。選挙の心配がないから怖いものなしである。

しかし、さすがに今回は社民党は比例区でも勝てなかった。

こんな日本の教育のダニが国会から消えたのだけが今回の選挙の唯一の救いだ。