橋下市長 田原氏に“朝生司会”を要請

 橋下徹大阪市長(43)率いる「大阪維新の会」が23日、国政進出に向けての政策議論を交わす2度目の公開討論会を大阪市内で開き、橋下氏からの“援軍要請”を受けたジャーナリスト田原総一朗氏(78)が司会進行役として登場した。

 冒頭で、橋下氏は前回9日の第1回討論会が「淡泊」などと指摘されたことに「白熱しないとか、おもしろくないとかケチョンケチョンに言われた。これは内部の会議をオープンにしているだけで、おもしろさは追求していない。どこの会社だって社内会議は、おもしろくない」と反論した。

 ただ、“おもしろくない”がよほど頭にきたのか、「きょうは田原さんに来ていただいているので、おとなしい会議になるわけがない」と自ら招へいした田原氏を紹介。前方中央の“司会席”に座る田原氏に「マイクを預けますので、いつものテレビのようにやってください」と依頼した。

 田原氏は「橋下さんから“維新をつぶすぐらいでやってほしい”と頼まれた」ことを明かし、おなじみの「朝まで生テレビ」ばりの仕切りで3時間の会議を進行。橋下氏の主張を中心に聞き、「橋下さん、あなた週刊誌ではファシズムと言われてるぞ」とあおると、橋下代表が「もう何と言われてもいいですよ!」と返す一幕もあった。

 討論会には、松井一郎大阪府知事ら同党幹部陣や、設立手続き中の国政新党「日本維新の会」に合流する国会議員メンバーのほか、初参加となる民主党・今井雅人、自民党の谷畑孝の両衆院議員らが出席した。

 会議は、橋下氏が尖閣諸島問題に関して「意味のない国有化のカードを先に切ってどうする。場当たりのケンカは負けますよ」と熱弁をふるうなど、議論は外交、防衛、社会保障問題など多岐にわたって“朝生テレビ”的な盛り上がりをみせた。

 田原氏は次々とマシンガンのように出席者に質問を浴びせ、米軍普天間飛行場移設問題で沖縄の負担を引き受ける覚悟があると明言した松井知事が、田原氏から「鳩山さん(由紀夫元首相)と一緒だ」と批判される場面もあった。

 終了後、田原氏は「こういう場を開いていることは評価したい。ただ、橋下さんの意見は聞いたが、ほかの方の発言が少ないのは残念。(新党に)入れてもらえるか、下手したら首になると遠慮している。まだまだ橋下商店だな」と感想を語った。

 また、討論会で橋下氏は島根県・竹島に関し「共同管理の話に持っていくしかない」と述べ、韓国との共同管理を目指すべきだとの認識を示した。日本固有の領土であるという日本政府や各党の主張から逸脱する考え方で、今後、議論を呼びそうだ。

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