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Ubuntu

ca-ttyの日記: netbook は windows ではなく ubuntu で使うべき5つの理由(ハテナミン風 8

日記 by ca-tty

この文書は asus 製 netbook, eeepc 901-X に ubuntu 12.04 LTS を導入したときのメモである. 技術的に興味深い内容は一切含まず、単なる感想程度のものである. 一切の推敲をせずに、思いついた端からテキトーに書き殴ったものである. ちなみにここは私の日記帳である.

以前導入していた超古い ubuntu の netbook edition ver9 あたりがサポート切れになったのが発端である. 当初、どうせ LAN 内から出ない用途にしか使わないからなどと警告を無視して無理矢理使い続けていたのだが、このたび外に接続したい用途が発生したので色々考えた末 ubuntu の最新版を入れなおすことにした次第である.

さらに経緯を遡る. この asus の netbook は親基盤上に 4GB SLC SSD、交換可能な設計になっている子基盤上に 8GB MLC SSD という変わった構成となっている. SLC は高価だが耐久性と性能に優れ、MLC は安価であるという特徴がある故であろう. 元のオーナーはデフォルトの Windows XP で使っていたのだが、SP3 が容量不足で入らずに起動不能に陥り、私の元にたどり着いたものである. 用途に対する性能不足を感じていたこと、また画面の縦が足りないため使用しているアプリのボタンが頻繁に画面外にはみ出し、操作が豪烈にめどい等の理由で、一応起動できるように修復はしたものの結局私が引き取ることになったのだ.

当初私は WinXP でしかドライバがないハードウェアのために無理矢理 XP を入れ直そうと考えていたのだが、

  • HDD をつけるには筐体を改造する必要があり、せっかくの静粛性と機動性が失われてしまう
  • 金を出して汎用性のない子基盤用大容量 SSD を買う価値があるほどの案件ではない
  • かといって USB や SD card でアレコレやるのもキモい

等の理由により、全部叩き消して Linux を入れようと考えた次第である. また Linux も、いつも使用している Debian を選択するつもりであったが、それほど思い入れのない netbook のハードウェアについて調べてアレコレし、リソースの少ない環境用にカスタマイズして実用に持ってく…というのはめどいし、せっかくこれを機会に違うものも試して見聞を広めてみようとしたのである.

で、Debian の姉妹 OS である ubuntu が気になっていたし、ちょうど netbook edition とやらもある、というわけで ubuntu のたしか 9 あたりを入れたのである. 恐ろしいほど簡単に導入できた記憶がある.以上が導入前の経緯となる.

だがまだ記すべきことがある. 古い ubuntu を使いっている間、漠然と次に入れなおすときにはiodata のセールで入手しておいた交換用子基盤 16GB SSD を使用し XP を入れ、余った場所に何らかの軽量 Linux ないし BSD を入れるつもりでいた. だがいざ入れなおすとなったとき、元々の子基盤 8GB MLC SSD の寿命を使い切ってないのに交換するのはもったいないのではないか、と突然気がかわってしまったのだった. それで今回も最新の ubuntu を試してみよう、となったわけである. 断じて、部屋が混沌の渦に巻き込まれ、XP のリカバリディスクが発掘できなかったからではない.

netbook edition だか remix だかは見当たらなかった. 本家に統合されたのであろうと探すのを諦め、日本の配布サイト公式にある日本語 remix という ISO CD image に決めた. それを bootable に USB フラッシュメモリに書き込んでそこから起動し、パーテーションの設定のみ手動を選んだ. 比較的書き込みが少ない /usr を交換部品を確保していある 8GB MLC にわりあて、/ を 4GB SLC にあてる. netbook について素人の私には完全と思える手際の良さで全ハードウェアを正しく認識し、無線の鍵を入力するだけで導入は完了した. 実質的な作業時間は数分で完了した. 後は単純なディスクへの書き込みの待ち時間のみである.

といいたいが、物珍しさからファイルシステムに btrfs を選択してしまったためか、bootloader を書き込めない問題が発生した. 私の好みの fs である、原作者が殺人事件を起こしたことで知られる raiserfs... は諦めて素直にデファクトの ext4 を選択して再度入れなおし. 起動しなかった瞬間に理由に思い至ったので、それでも実質作業時間は十分いっていないはずだ.

ともいいたいが、二回目導入直後初回起動時は boot しなかった. これも瞬間的に理由がわかった. 以前 bios の設定で SLC と MLC の master/slave を逆にしておいたのだ(なんとなく気分でそうしただけだ). おそらく netbook であるという判定が行われた結果、デフォルトの構成の /dev/sda に対して bootloader を書き込んだのであろう. bios 設定一回分多めの所要時間で無事起動した.

導入中大変に印象的だったのは、ユーザーアカウントの設定のところでビデオチャット用のカメラが有効になった点である. 自分が望めば、そのまま顔写真をアカウント選択画面に使うアイコンにできる. 私にそのような趣味はないので既存のアイコンからテキトーにぬこ画像を選択したが、レガシーな Linux ディストリだったら使えなくてもいいやと設定せずに放置するような細かいデバイスまでもが最初から認識され、当たり前のように設定プロセス中に使われるというのは驚きだった.

そして起動後は違和感なく即使いはじめられた. 以前の netbook edition と全く同じではないものの、同系統のデスクトップ環境であるためにすぐに馴染むことができた. これは Debian が過疎るわけだわ... (突然笑顔を曇らせながら

ここでようやく表題の「netbook は windows ではなく ubuntu で使うべき5つの理由」を発表することができる.

  1. windows はデスクトップ環境を構成する要素をカスタマイズすることができない.netbook や工人舎等の超小型ノートであってもフルスペック機と同等の操作を要求されてしまう.
  2. 最初から netbook に応じた環境が自動的に用意される ubuntu のほうがバッドノウハウでカスタマイズしなければならない windows よりも楽である.ディスクの消費量をはじめとして、リソースが少ない環境では有利である.
  3. windows のアプリはまあ大抵 wine で動いてしまう.それに最近は動かすまでもなく Linux 版もあるし.windows 上の似非 UNIX 環境よりはマシな気がする.
  4. 画面外にあるボタンを押せずに四苦八苦しまくるようなことはない.
  5. あ、4つか…

これらの利点だが、asus の初期の netbook が同一仕様で大量に生産されて市場に出回ったことに立脚しているように思う. そして Windows XP SP3 を動かすにはリソースが足りなかったというのも動機付けという点で追い風になったのではないか. したがってこの優位は極めて限定的であり、特に新しい notepc においては windows の優位は揺るがないというのが私の認識である. 十分すぎるリソースがありレジュームやハイバネーションからの復帰等が重視される ultrabook 等においては、microsoft の軍門に降りつつ Linux は仮想環境等を利用して併用するのが現実的な選択ではないかと考える. そんなもん買う余裕ないけどな!(倒れんばかりのへなちょこノートコレクションの塔から目を逸らしながら

思い出したので一応欠点もあげておく. 新しく今風のディストリ入れるとうっかり freeciv はじめて気がつくと朝になってしまうことがある. あった. Civ V もってるのに...

以上となります. よろしくご検討くださいませ.

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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