木曜日、待ちに待ったフォーミュラBMW、公式練習初日のスタートです。

月曜日にセパン入りしたにもかかわらず、火曜日、水曜日に予定されていたプライベート・テストをキャンセル。入念にシート合わせだけをして、じっと我慢してきました。

ライバルたちがずっと走り込むのを羨ましそうに眺めている孝太郎選手でしたが、それでもあえてキャンセル。本人が最も走りたかったはずですが、ここは勝負どころ、我慢どころなんです。


その理由は、新コンパウンドのタイヤが導入されることと、限られた年間テスト日数を最も有効に使うためです。

フォーミュラBMWのタイヤ・コンパウンドが変更され、パシフィック・シリーズでの投入は、この木曜日の公式練習からと発表されたのが、先週末のこと。(飛行機取ったあとだよ!!)

古いコンパウンドのタイヤでいかにセットアップを進めてみても、新コンパウンドで合わなければ意味がないし、新コンパウンドはヨーロッパの情報ですと、1秒近く遅いタイヤなので、キャンバーから大幅にセッティング変更する可能性も大。

ブレーキング・エリア、コーナーリング・エリア、加速エリアとそれぞれの考え方も異なるはずです。

だから、孝太郎選手の絶対フィーリングを信じて、あえて火曜日、水曜日の練習走行をパス。雑念をいれずに、ニュー・コンパウンドのタイヤ特性を引き出してもらうことにしました。

4時間に渡るテストの詳細を書くのは長くなるので省略して、結果だけ書けば初日24台中、2番手。

トップはチームメイトで開幕戦から連勝中のリチャード。
3番手は因縁のライバル、レッドブル・ジュニアチームのカルロス・サインツJr。
練習走行初日から、バチバチです。

「このタイヤ、特性がわかった。むしろフロントに....(企業秘密)」と笑顔の孝太郎選手。

最後のアタックが時間切れでできなかったことを考えれば、上出来、上出来!
(なんとリヤカウルが飛んでしまい、余計なピット作業でタイムロス。1周分足りませんでした)

さて、今日はもう寝て(まだ8時だけど)、明日に備えます。
明日、金曜日の目標は、もちろんトップタイムをマークすること。それが大切です。

最年少F1ドライバーを本気で目指している彼だけに、この週末の4連戦は落とせません。

1回でも勝てれば、次のステップがおのずと見えてくるはずです。
(実は町田はすでに来年の青写真を描いているけど)

皆さんも、ぜひ応援してください。