【4月12日 AFP】(一部更新)米カリフォルニア(California)州の13歳の少年が、5月に世界最高峰エベレスト(Everest、中国名チョモランマ、8848メートル)の史上最年少登頂記録に挑戦する。

 この少年は、米カリフォルニア州ビッグベア(Big Bear)のジョーダン・ロメロ(Jordan Romero)君。9歳の時に学校にあったエベレストの壁画を見て以来、登頂を夢見てきたという。

 ロメロ君は11日、チベット(Tibet)自治区のベースキャンプへの出発を前にネパール・カトマンズ(Kathmandu)でAFPの取材に応じ、「ちょっとナーバスになっているけど、それ以上に興奮しているよ」と語った。

■世界7大陸最高峰制覇が目標

 10歳でケニアにあるアフリカ最高峰キリマンジャロ(Mount Kilimanjaro)に登頂したジョーダン君は、世界7大陸最高峰制覇を目指しており、エベレストが最後の関門となっている。エベレストの最年少登頂記録は、ネパールのテンパ・ツェリ(Temba Tsheri)さんが保持している16歳だといわれている。

 ジョーダン君は、熱心な登山家でもある両親とともにカトマンズを出発し、国境を超えてチベットのベースキャンプに向かう予定になっている。

 ジョーダン君は今回の登頂に備え、カリフォルニア州の山々を重い荷物や高地用の特別製テントなどを持って登頂するなど、前年から厳しいトレーニングを積んできた。

■ベースキャンプで宿題も

 エベレスト登頂に成功した場合、ジョーダン君の次の目標は全米50州の最高峰を制覇することだという。同時に、各地の学校で講演活動も行っていく予定だ。

 ジョーダン君のチームは、チベットで数週間を過ごして体を環境に慣らし、年間を通じて最も登頂に適した天候になる5月15~25日ごろに頂上を目指すという。登頂までの時間に備え、ジョーダン君は映画を用意しているほか、大量の宿題も持参している。「ここにいる間は自習だね。本を何冊か読んでレポートを書かなければいけないんだ。代数の宿題もたっぷり出ているよ」 (c)AFP/Claire Cozens