中日のドラフト1位候補に大野雄大投手(22=佛教大)が急浮上した。27日、都内でスカウト会議を行った後、中田スカウト部長は「沢村は絶対的な評価。それ以外は単独でいける選手。大野は単独でいけるんじゃないかと思っているが…」と話した。早くから評価していたが、8月のリーグ戦に左肩痛で登板しなかったため、沢村へ切り替えたかに思われた。チームは山本昌投手(45)、小笠原孝投手(33)ら先発左腕にベテランが多く、新人の大型左腕が欲しい事情がある。また同スカウト部長が「うちは何が何でもすぐ使える選手というわけではない」と言うように、1軍級の先発投手を豊富に抱えることから“故障持ち”の選手を指名できる強みもある。「監督に聞いて『やめよう』となれば、正攻法で考えるけど…」とも付け加えた。落合監督も参加する当日の会議で決定されるが、最後まで「大野単独指名」の可能性を探っていく。