イラク駐留米軍、最後の戦闘部隊が撤収
【ワシントン=弟子丸幸子】NBCテレビなど米主要メディアは18日夜(日本時間19日朝)、イラク駐留米軍の最後の戦闘部隊が撤収したと報じた。2003年のイラク戦争開始から7年5カ月で戦闘部隊が退くことになる。今後、8月末までは残る5万人超の部隊が戦闘任務を継続し、9月以降に主任務をイラク軍の支援に変更する。米戦闘部隊の撤収後、イラクの治安を安定させられるかどうかが大きな課題となる。
これに先立ち、オバマ大統領は同日、戦闘部隊撤収に関して「今月末で我々の戦闘任務が終わると報告でき、喜ばしく思う」との国民向けのメッセージを電子メールで配信した。訪問先のフロリダ州の民主党の集会では「大統領選を戦い始めた時の約束を、我々は守ってきている」と述べ、公約を実行に移した実績を訴えた。
米報道によると陸軍の装甲車旅団など約4000人の戦闘部隊が18日(現地時間)、陸路でイラクから隣国クウェートに入った。同行しているNBCテレビは戦闘部隊が撤収を完了したと報道。AP通信は補給などの後方支援にあたる数百人の部隊が19日(同)にイラクを出国すると伝えている。