コメント:0 |トラックバック:0新聞の最新情報バックナンバープリント 湯沢せきゅあ新聞 2号2010年10月 9日(土曜日)

湯沢せきゅあ新聞 2号

  • 10 9日 土曜日
湯沢せきゅあ新聞2号発行 情報セキュリティ・ワークショップ in 越後湯沢 新聞班
IPAセキュリティセンター 情報セキュリティ技術ラボラトリー長の小林偉昭さんから、IT社会の発展によりサイバースペースにおいても自助・共助・公助の考え方によるBCP/BCMが必要であるとの提言を頂きました。
セキュリティとは「安心・安全な状態にたいしても持続すること」の考えより、通常では想定しないようなことに対しても備える必要性を指摘されました。
また小林氏は米国や英国、南アフリカ、韓国での取り組みについて具体的な状況を述べるとともに、攻撃者側の連帯に対抗するには、守る側の連帯の重要性がより一層増していると指摘されました。
最後に個々の具体的な脅威とその課題を述べるとともに、IPAにて提供している各種ツールについて説明し、活用することにより安心・安全な状態を持続することの必要性を説き講演を締めくくりました。
kobayashi (2).jpgのサムネール画像

衣川俊章 氏から「BCP/BCMと情報セキュリティ人材についての考察」と題してご講演いただきました。BCP/BCMの要素を再確認し、各要素で必要となるスキルを明確にした上で、情報セキュリティの側面からBCP/BCMとの関わりをご説明いただきました。そのなかで、BCMの専門家として必要な能力のうち、「経営視点、調整能力、コミュニケーション能力、緊急事態に則した判断能力」といった能力が、情報セキュリティ専門家にも求められていることや、両者には強い関連性があることをご説明いただきました。また、BCP/BCMを運用する事業継続専門家が必要とする能力を挙げて具体的に情報セキュリティ専門家が必要とする能力と大きな差がないと唱えられ、海外では事業継続に係る資格と情報セキュリティ専門家の資格を保有されている事例が増えているとご紹介いただきました。

分科会2-Aセッションでは、韓国インターネット振興院責任研究員の蔡 承完(チェ・スンワン) 氏 により「知識情報保護産業の現況と分類に関する動向」が発表されました。韓国では、情報セキュリティ産業はあまり発展が見込めないとされていたが、2013年には市場規模が拡大し、産業としても認識されるようになりました。彼の研究でも産業のコード分類の定義をしているということで、隣の国ではあるが普段聞くことが出来ない貴重な話でした。 che.JPG
分科会1ーBは、「ボットの脅威との戦い」と題して、NTTコミュニケーションズ株式会社/Telecom-ISAC Japanの則武 智氏から、総務省・経済産業省連携ボット対策プロジェクトであるサイバークリーンセンターの活動と成果について紹介がありました。
4年間にわたる、検体収集、駆除ツール提供、感染者への注意喚起といった地道な活動により、プロジェクトに参加しているISPのユーザーは、参加していないISPのユーザーに比べて、明らかにボット感染率が減少しており、プロジェクトの成果が現れているそうです。
最後にプロジェクトは今年度で終了するため、WebやUSB経由といった異なる感染経路をもつマルウェアへの対策を、今後どう行っていくかが課題として提起されました。
NPO日本ネットワークセキュリティ協会/サイバー大学のやすだなお氏から「セキュリティ対策推進協議会 SPREAD」についてご講演いただきました。協議会は2004年に一般ユーザーのセキュリティレベル向上のために設立されました。身近な相談者をサポーターと位置づけたサポーターのレベルアップのための教育と育成について、テキスト内容や講習プログラムの提示が行われ、他に協働団体としてのサポーター団体支援などの活動について紹介されました。 Yasuda.JPG

コメントする

0 TrackBacks

Listed below are links to blogs that reference this entry: 湯沢せきゅあ新聞 2号.

TrackBack URL for this entry: http://shinyai.com/mt4/mt-tb.cgi/37