電通国際情報サービス(ISID)は2010年3月19日、同社が開発・販売する連結会計ソフト「STRAVIS」の新版Ver.4.0を出荷する。財務諸表を過去にさかのぼって修正する「遡及修正」の機能を強化するなど、IFRSへのコンバージェンス(収れん)に対応している。

 STRAVIS Ver.4.0では、複数の異なる計算方法を利用して連結処理での遡及修正を可能にした。適用初年度と遡及修正を実施する前期の計算をするために、設定や定義、財務データを一括でコピーできる。

 遡及修正機能の強化に加えて、データ検証機能やグループ企業間の親会社と子会社の資本を相殺する資本連結の機能を改善。データ検証機能ではデータの検索や検証、修正作業を支援するために、付せんとして付加した情報の一覧画面から財務諸表やキャッシュフロー計算書をドリルダウンした結果を示す画面に移動できるようにした。

 資本連結の機能では、持分計算表や投資差額調整の入力といった調整を実現するために調整入力機能を追加。このほか既存の定期償却以外に、負ののれんに対応するための一括償却の場合と、米国会計基準などに対応するための償却をしない場合の二つの償却方法を登録可能にした。STRAVISの価格は1ライセンス当たり600万円から。ISIDは2010年度に60社への販売を目指している。