【宗教】日曜朝はTVで教会の説教番組を視聴する。日常生活に宗教が根ざしている米国社会。

この記事では私が米国で体験したキリスト教と日本人が知っておくべき宗教に関する注意事項を記します。

米国で日曜の朝といえば礼拝です。そして宗教の説教がTVで放送されていました。宗教の説教をTV放送って…、と日本人にはあまり想像出来ない事です。ここで具体的に番組を紹介します。私が良く観ていたのはJoel Osteenの番組です。

iTunesでJoel Osteenは説教を配信しているので興味があるということであれば聞いてください。また、彼の著書はNYCの空の玄関であるJFK空港の本屋でも普通に売っていました。「教会の説教がPodcastで配信されている。こういうのはありがたみがあるんだかないんだか」とはじめて知ったときはそう思いました。

自己啓発系のAudiobook(7つの習慣やDale Carnegie)を聴き慣れている人は教会の説教をわりと簡単に理解できるので一度聞いてみると良いと思います。”You would be blessed by Jesus. Hallelujah!” 「Godは貴方にかけがえのないものを与えてくれている。だから貴方はやがてはGodの奇跡によって救われる。Godを讃えよ!」っていう感じの説教です。ここで一つ補足しますが、「God」と日本の「神」は概念が全く異なる別物だと思って下さい。日本の神様は八百万ですが、向こうは唯一神です。

Twitter上でもらったReplyでなるほどと思ったのが、日曜朝に放送される宗教の番組は「NHKのど自慢のような番組」を想像するとだいたい合っています。「きょうは~市の~教会から中継です!!」という感じです。ですから日本人が想像も付かないような強烈な番組ではありません。

キリスト教については前記事で紹介したユダヤ教ほど強烈な体験はしていません。でも米国で暮らしていて、米国社会には宗教が当たり前のように生活に存在するのだなと実感しました。ですから、米国で自己紹介をする際に自分の宗教は何で、それはどういうものかくらい説明できるくらいの教養を身につけておいた方が良いです。無信教というのは止めておいた方が良いという本の記述を読んでいたので、私は一度も「無信教です」と言ったことはありません。

私は「Shintoism神道が自分の宗教です」と言っていました。「神様が八百万いる」というと相手がびっくりするのが面白かったので、仏教ではなくあえて神道と言っていました。あと「実は神道と仏教の2つを信仰しているんだ」とか米国人からしたらありえない信仰の柔軟さを発揮して、相手を驚かせたりもしていました。他に面白い話しでは「日本人の宗教って”武士道”だろ?腹切り!」と言っていた人もいました。冗談ですがそういう上手い事を言われるとは思わなかったので、これには思わず笑ってしまいました。

ここからちょっとまじめな話しをすると、NYCは多様性に満ちた街なので宗教についてはかなり寛容です。しかし、これが米国の田舎に行くと様子は一変します。進化論を否定して、創造論Creationを信じる原理主義fundamentalismの人々には私がさっき言ったような冗談が通じません。NYCで会った私と親しい教養ある人達は創造論Creationを今どき信じるなんて(過激な表現なので自粛)な人だけだよと言っていましたが…。彼らの言い分は理解できる一方で、米国は日本以上に富・教養の格差が激しいので、現在の資本主義では救われない人々にとっては宗教は必要なのかなとも考えさせられました。彼らに取っては宗教が「救い」です。

宗教の話題は非常に難しい話題なので、英語が苦手な日本人・米国情勢に疎い日本人はあまり喋らない方が良いです。私もごく限られた教養ある親しい人々のみとこれらの話しをしていました。以前に紹介した「本当に使える 実践ビジネス英会話」で模範的な宗教についての回答例が載っているので、留学前に宗教の項目については熟読してください。そうすれば宗教が話題になっても致命的な失敗は犯さないで済みます。

>参考記事 【職場】職場で実際に使われている英語を学ぶ 「本当に使える 実践ビジネス英会話」

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