【7月29日 AFP】「カバーはまったく不要です」――米携帯電話端末メーカー・モトローラ(Motorola)は、28日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に、競合する米アップル(Apple)の最新モデル「iPhone4」の電波受信感度問題をネタにして自社製品の優位性をアピールする全面広告を掲載した。

 モトローラが掲載したのは、新型アンドロイド携帯「Droid X」の広告。アップルのiPhone4で電波受信感度の問題が生じ、改善策として同社が専用ケースを無償提供していることを揶揄(やゆ)し、「モトローラならば、電話に『着替え』は不要です。デュアルアンテナのDroid Xは、どんなふうに持ってもクリアに聞こえます」とコピーを入れた。

 iPhone4をめぐっては、端末の左下の角を覆うように持つと受信感度が悪くなるとの苦情がユーザーから寄せられ、「デスグリップ(死の握りしめ)」問題と呼ばれている。アップルでは改善策として、購入者にiPhone4用ケース「バンパー(Bumper)」9月末まで無償提供している。(c)AFP