オンラインストレージ比較

ファイルをオンラインに保存しておいて外出先から参照できるオンラインストレージをいくつか比較してみました。

Google Docs

もともとはオンラインオフィスソフトとして始まった Google Docs ですが、今ではどんなファイルでもアップロードできるようになり、オンラインストレージとして利用できます。元々がオンラインオフィスソフトなので文書や表計算など Google Docs 形式にしておけばブラウザから編集もできます。

基本設計がブラウザ上での動作を前提にしているため、ブラウザさえあれば動作するという点は優れていますが、ローカルアプリケーションに慣れていると最初はその使い勝手に戸惑うでしょう。

Dropbox

Google Docs がブラウザ指向なら Dropbox はローカル指向です。専用アプリケーションをインストールするとローカルに Dropbox フォルダが作成されて、フォルダ内のファイルはサブフォルダも含めて Dropbox サーバーと同期されます。 iPhone アプリもあり、 iPhone でもフォルダの内容は参照でき、 iPhone で撮影した写真をアップロードすることもできます。ローカルアプリケーションで頻繁に変更するようなファイルであれば、 Dropbox が便利です。

Box.net

Box.net も Dropbox 同様 iPhone アプリがありますが、 PC からはブラウザでの操作になります。 Box.net ではファイルにコメントを付加できるのでファイルを共有する際に便利です。またブラウザ上での各種ファイルの表示も優れています。ただしテキストファイルでは日本語が文字化けするケースもあるようです。日本語を含むテキストファイルは .doc 形式で保存した方がいいようです。

.doc 形式は簡易なファイルであれば Windos / Mac ともに標準添付のアプリケーションで作成でき、文字化けが起きにくいので .txt 形式よりもむしろ互換性が高い結果となっています。ただし高機能な Microsoft Word や Open Office などで編集すると互換性が失われるケースもあるので、互換性を気にするなら簡易なアプリケーションを利用することをおすすめします。

Quanp.net

リコーの運営しているオンラインストレージが Quanp です。 Quanp は Windows だとローカルアプリケーションもありますが、 Mac には対応していません。それ以外に Adobe Air でのアップロードウィジェットがあるので、 Adobe Air が動作する環境ならどんな OS でもウィジェットにファイルをドロップするだけでアップロードできる点は便利です。

通常のオンラインストレージと違い、同じ名称のファイルをアップロードしても日付で管理できるので変更したファイルもそのままアップロードして新旧のバージョンを共存させることができます。とにかく何でもウィジェットにドロップしてバックアップしておくという用途に使うと便利です。

ファイルにコメントを付加することもできるので、共有にも便利です。

Naver Nドライブ

ブラウザ上での操作感が直感的でわかりやすいのが特徴です。 Windows ではローカルに N: ドライブを作成してオンラインと同期できるアプリケーションもあります。 iPhone の Safari に最適化されたページもあるので、外出先から iPhone でファイルにアクセスするにも便利でしょう。

私は普段はブラウザさえあればかなりのことができる Google Docs を中心に使っていますが、 Google Docs では互換性に問題のある(主に Excel)ファイルは Dropbox を利用しています。また、バックアップを取りたいファルについては Quanp ウィジェットにドロップしています。 Box.net と Nドライブは試してみたものの今のところ使っていません。 Box.net に Dropbox のようなローカルアプリケーションが登場すれば、 Dropbox より使いやすくなると思っています。