お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2010/01/30 15:42

企画記事

海外ゲーム新作ガイド 2010

「PCゲーム新作ガイド」改め海外ゲーム新作ガイド 2010
  • FPS
  • アクション
  • ストラテジー
  • MMO&RPG
  • インディーズ
  • コンシューマー
  • ガイドTOP

 

FPS

 2007年のFPSラッシュ以来,開発サイクルが一回りした2010年は,例年以上に多くの新作シューティングゲームがリリースされそうな気配だ。全体的にはマルチプレイに重点をおいた作品や,DirectX 11に対応したものが目立つが,面白いのは,ここに紹介した8作品のうち,5作品が北米以外で開発されているという事実かもしれない。欧米ゲーム業界のグローバル化は急速に進んでいるようだ。
 とはいえ,今のところ情報は少ないものの,2010年中にリリースされるのではないかと思われる純北米産FPSとして,Call of Dutyシリーズの新作や,Monolith Productionsの「F.E.A.R.3」などの話も聞こえてくる。また,パブリッシャの変更で発売時期がまったく分からなくなったid Softwareの「Rage」や,現在Gearbox Softwareが開発を進めているという「Duke Begins」,そしてValveの「Half-Life 2: Episode 3」といったタイトルも新情報が気になるところだ。
 画面写真などが公開されていないことなどから,ここでは紹介できなかったが,CryTekの「Crysis 2」や,Croteamの「Serious Sam 3」も,もうすぐ情報が出てくる可能性が高い。

 

image
  • 開発元:Rebellion Developments
  • 発売元:Tripwire Interactive
  • 発売予定日:2月16日

 “コロニアル・マリーン”“プレデター”,そして“ゼノモーフ”という名称でも知られる“エイリアン”による三つ巴の戦いが楽しめる「Aliens vs. Predator」。FPSファンだけでなく,SF映画ファンの心もつかんできた人気のシリーズだ。
 開発を手がけるのは,1999年にリリースされた同名のタイトルを制作してスマッシュヒッ トを飛ばしたイギリスのRebellion Developments。SEGAブランドとしては初めてのエイリアンシリーズになるが,それだけに大きな期待もかかっているようだ。
 映画「エイリアン 3」から30年後という時代設定の本作の魅力は,なんといっても三者三様の遊び方が楽しめるゲーム性だ。マリーンでは,サーチライトやハイテク機器を使い,仲間と共に暗がりを進んでいくホラームードを,プレデターでは,さまざまなビジョンセンサーで相手を狙うスニークを,そしてエイリアンでは,通風孔などを利用して神出鬼没に相手に近付いていく接近戦を味わえるのである。アクションの残虐性も高いようだが,人気の従来作にどのような味付けがされているのかにも注目したい。

 

image
  • 開発元:EA DICE
  • 発売元:Electronic Arts
  • 発売予定日:3月5日

 ミリタリー系マルチプレイタイトルの代名詞的な存在であった,Battlefieldシリーズの最新作は,派手な物理効果でゲーム世界を破壊し尽くすのが楽しみな,「Battlefield: Bad Company 2」だ。前作「Battlefield:Bad Company」はPCでリリースされていないものの,今回はPC版も用意され,マルチプレイモードにもかなり本腰を入れている様子だ。
 シングルプレイのストーリーは前作を引き継ぐものになるようで,プレイヤーはアメリカ陸軍第222連隊B中隊,通称「バッドカンパニー」の一員としてゲームを進めていく。このバッドカンパニー,「ドアが開かなきゃ,こいつで開けちゃえ」とばかりにロケットランチャーをぶっ放すならず者4人で構成されるチームで,今回もコーカサスの雪山でロシア軍へ特攻作戦を敢行したり,南米のジャングル,そして中東の砂漠地域へと送られたりするようだ。
 前作の特徴の一つだった「オブジェクトの破壊」はさらに洗練され,また敵AIが作り直されているだけでなく,搭乗可能な乗り物や携行できる武器も追加,新たなマルチプレイモードも加えられるなど,ミリタリーFPSとしての王座を,Call of Dutyシリーズから奪い返そうという気合が感じられる。

 

image
  • 開発元:2K Marinなど
  • 発売元:2K Games
  • 発売予定日:2月9日

 独特の世界観と,建物やキャラクターの秀逸なデザイン,そして個性的なストーリーで多くのファンを獲得したFPS「BioShock」の続編,「BioShock 2」が登場する。
 舞台となるのは,前作「BioShock」に引き続いて海底都市“Rapture”だが,時代は前作から10年ほどが経過した1970年代。プレイヤーが操作する主人公は,自分の意思で行動するビッグ・ダディ,“Subject Delta”というから驚きだ。
 本作の新たな中ボスとなるのが「ビッグ・シスター」であり,こちらはビッグ・ダディとリトル・シスターのハイブリッドといった雰囲気で,部屋中を飛び回りながら強力な攻撃を仕掛けてくる。プレイヤーは,プラスミドパワーと銃器を併用して戦い,ダメージを受けた場合,Raptureの外(つまり海の中)に出て,失ったヘルスを回復できる設定になっている。レトロな雰囲気の潜水服は,ダテではなかったようだ。
 マルチプレイモードは,今度は前作が始まる前の1950年代が舞台で,プレイヤーはRaptureの市民となってほかのプレイヤーと戦うことになる。基本はマルチプレイだが,「新開発したプラスミドの性能を確かめるテスト」というストーリーを持ったものになっている。
 8人程度のキャラクターの中から自分のアバターを選べ,ゲームモードとしては,キャプチャー ザ フラッグにリトル・シスターを奪い合うものなど5種類が用意されている。

 

image
  • 開発元:Splash Damage
  • 発売元:Bethesda Softworks
  • 発売予定日:9月7日

 「DOOM 3」のマルチプレイパートや,「Wolfenstein: Enemy Territory」「Enemy Territory: Quake Wars」など,これまでid SoftwareのIPに沿う形でゲームの開発をしてきたイギリスのデベロッパ,Splash Damageの新作は,初の完全オリジナル作品となる「BRINK」だ。
 地球温暖化による海面上昇によって,文明社会が海に沈んだ近未来。究極のユートピアとして建設された海上都市,「Ark」を舞台としてゲームは進む。当初,人口1万5000人を想定していたArkだったが,流入する移民の増加に,20年あまりで人口は5万人に増え,一部地域の治安が悪化していた。かくして,Arkに元から住んでいた人々と,ギャング化した移民達との激しい抗争が頻発するようになったのだ。
 Bethesda Softworksの「The Elder Scrolls IV: Oblivion」や「Fallout 3」を思わせる多機能なキャラクターメイキングに加え,詳細については未発表だが,マルチプレイとシングルプレイが混在するというゲームシステム――おそらく,フレンドと協力しながらシングルキャンペーンに挑むという,おなじみの方法をアレンジしたもの――など,数々の特徴を持ったBRINK。
 とくに,プレイ中に同じボタン/キーを押しても、状況に応じてキャラクターが違う動きをするというSMART Freerunning Systemは,「ミラーズエッジ」を思わせるスピーディなアクションを可能にしており,注目される部分だ。

 

image
  • 開発元:4A Games
  • 発売元:THQ
  • 発売予定日:3月16日

 昨年(2009年)末に発表されたばかりのFPS,「Metro 2033」だが,早ければこの春にリリースされそうな気配だ。
 4A Gamesが開発中の本作は,何やら「黙示録的な出来事」によって人類の大半が死滅した2033年のモスクワが舞台になっている。生き残った人々は地下鉄に逃げ込み,襲い掛かるミュータントからかろうじて身を守っているという末期的な状況だ。
 主人公は,そんな地下世界で育った若者Artyomで,ひょんなことからミュータントと戦う兵士にスカウトされ,外の世界へ足を踏み出していくことになる。
 画面写真を見ればなんとなく気づくかもしれないが,Metro 2033のグラフィックスは,ウクライナのGSC Game Worldが開発した,S.T.A.L.K.E.R.シリーズにどこか似ている。実は,それもそものはずで,4A Gamesは,GSC Game WorldでS.T.A.L.K.E.R.シリーズの開発に携わったシニアプログラマー2名を中心として設立されたスタジオなのだ。
 とはいえ,GSC Game Worldが「彼らは,退社するときX-Rayエンジンなどのアセットを盗んだ」と主張しているという報道もあり,下手をすると訴訟へ発展する可能性もある。
 というわけで,いささか先行き不透明な部分はあるのだが,S.T.A.L.K.E.R.級のスマッシュヒットを飛ばせるポテンシャルを持ったタイトルであるともいえそうだ。

 

image
  • 開発元:Tripwire Interactive
  • 発売元:1C Company
  • 発売予定日:2010年Q4

 2004年にNVIDIAとEpic Gamesが主催した「Unreal Engine 2」を使ったMODコンテストで大賞を獲得した「Red Orchestra」は,第二次世界大戦中にドイツ軍占領地域で暗躍したソ連のスパイ集団“レッドオーケストラ”をテーマにしたマルチプレイ専用FPSだった。
 パッケージとして2006年に発売された「Red Orchestra: Ostfront 41-45」は,現在までに40万本を売り上げるヒット作になっている。デベロッパのTripwire Interactiveは,2009年に発表した「Killing Floor」でも高い評価を獲得しているが,彼らの最新作として現在開発が進められているのが,「Red Orchestra: Heroes of Stalingrad」だ。
 Red Orchestra: Heroes of Stalingradは,描画エンジンを新たに「Unreal Engine 3」にアップデートし,これまでのTripwire Interactiveの作品にはなかったほどのハイレベルなグラフィクスで描かれる。また,例えば機関銃を持ったときと地面に置いたときでは銃の重心位置が異なり,命中率に影響するといった,細かいリアリティもしつこく追求され,オブジェクトの陰から銃だけ突き出して射撃するといった,新たなアクションも採用されている。
 シングルプレイモードも強化されており,スターリングラード攻防戦を,ソ連側だけでなく,ドイツ側からもプレイできるとのこと。前作のファンだけでなく,広いプレイヤー層にアピールしそうだ。

 

image
  • 開発元:GSC Game World
  • 発売元:bitComposer Games
  • 発売予定日:2月2日

 「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」は,多数のファンを獲得したGSC Game Worldの人気シリーズ第3弾だ。
 ストーリーは,第1作「S.T.A.L.K.E.R.:Shadow of Chernobyl」のエンディングから続くものとなる。ゾーンへ至る道を発見したウクライナ軍部は,大規模な部隊をそこへ展開させるが,ほとんどのヘリコプターが墜落するという惨事に直面する。そこで,その理由と解決策を探るために,主人公であるAlexander Degtyaryovを単身ゾーンへ送り込むことになった。
 舞台となるのは,ゾーン内部のPripyat(実在の都市。チェルノブイリ原発事故により,現在はゴーストタウン)とその近郊で,マップを自由に散策しながらゲームを進めていくという,従来作の流れを踏襲したゲームシステムになる。ただし今回は,マップサイズがこれまでのシリーズよりも格段に大きくなっており,より自由に動き回れるとのこと。
 前作「S.T.A.L.K.E.R. Clear Sky」に登場した,FreedomやDuty,Loners,Banditsといったファクション(派閥)も引き続き登場し,それらのどれかに参加してアイテム確保などの便宜を得るというシステムを含め,ゲームの内容に大きな変化はないようだ。
 とはいえ,拾ったアイテムの売買だけでは資金不足になるようなバランスに調整されたらしく,アノマリーの入手や装備の修復がサバイバルのための絶対条件といえそうだ。

 

image
  • 開発元:FIX Korea
  • 発売元:FIX Korea
  • 発売予定日:2010年内

 「欧米産の新作ゲーム」ではないものの,その遺伝子を濃厚に持っているのが,韓国のゲームメーカー,FIX Koreaが開発中の「Tactical Intervention」である。
 本作は,なんとあの「Counter-Strike」の開発者であるMinh Le氏が,「自分自身の作品と言えるゲームを作りたい」とValveを退社し,紆余曲折の末,韓国で新たな会社を興して制作しているという経緯を持っている。
 Tactical InterventionはCounter-Strikeのゲーム性を踏襲しており,基本的にはテロリストとカウンターテロリストの各チームがオンライン上で激しい攻防を繰り広げるという内容になる。
 Counter-Strikeと比較すると,Tactical Interventionはほとんどのマップがビルに囲まれた市街地になる模様で,しかも1ゲーム2分ほど(!)で決着するというスピーディで濃密な接近戦が特徴だ。これにより,ゲーム開始早々にスナイパーに狙撃され,ほとんど何もしないまま,そのゲームが終わるのを待ち続けるといったことがなくなる。また,マップ中には市民や捕虜がいたり,カウンターテロリスト向けには「警察犬」も用意されているという。

 

  • 前ページ
  • 次ページ
  • FPS
  • アクション
  • ストラテジー
  • MMO&RPG
  • インディーズ
  • コンシューマー
  • ガイドTOP
  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:06月05日〜06月06日