橋下知事、新党「大阪維新の会」旗揚げ
地域政党で「大阪都」構想
大阪府や大阪市などを再編する「大阪都」構想を掲げ、橋下徹府知事が代表を務める地域政党「大阪維新の会」が19日、発足した。事実上の「橋下新党」だが、国会議員を擁しない地域政党(ローカルパーティー)との位置づけ。今夏の参院選など「国政とは一線を画す」(幹部)といい、来春の統一地方選で府議会や大阪市議会での過半数獲得を目指す。
同会には大阪府議、大阪市議、堺市議ら30人が参加したが、解体される市側の反発は根強く、既成政党との対立も予想される。
橋下知事は19日夜、大阪市内のホテルでの発足式で「これから政権与党をはじめ既存政党と大戦争になるが、それを避けていては大阪はよみがえらない」とあいさつ。「大阪丸という船が悪いと前に進まない。もう一度大阪丸を造り直し、東京都とともに日本を引っ張る」と力を込めた。
同会の基本政策は、東京都のように府域全体を大阪都とし、政令市の大阪市と堺市を解体して周辺9市とともに1区あたり30万人規模の特別区に再編。広域行政体の都はインフラの整備や産業振興などを担い、身近な住民サービスは基礎自治体の特別区に委ね、区長は公選制を導入する。