2日に行われたセリエA第36節、ラツィオ対インテルの一戦は、大きな騒動を呼んだ。ホームのラツィオのファンが、ライバルであるローマにスクデットを獲得させたくないために、明らかにインテルのことを応援。さらに、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が銃弾入りの封筒を受け取り、「インテルを倒せ」と脅迫されていたことも分かっている。だが、それだけではないようだ。

試合の前からラツィオのサポーターが選手に対し、インテル戦で負けるように脅していたとの疑いが浮上し、調査されていることが分かったのだ。すでに一部のラツィオ関係者、MFロベルト・バローニオらが事情聴取されている。

だが、ラツィオは公式発表でこの疑惑を否定。選手たちが脅迫されたことはなく、告訴もしていないと強調し、バローニオの事情聴取は参考人としてのものだったと主張している。バローニオ本人はコメントしなかったが、2週間前には「誰からも脅されたことはない。僕の名前を出している人は大きな間違いだ」と話していた。

ラツィオのエディ・レーヤ監督は『ラジオ・ラジオ』のインタビューで、「完全にそのことは消し去ったんだ」としながらも、次のようにつけ加えている。

「私はしっかりと準備をした。良いところを見せたかったからだ。土曜までインテルを苦しめるための戦術的分析をした。最初は意欲も感じられたよ。だが、5万人の自分たちのファンが相手に拍手を送っているのを見れば、違うパフォーマンスをするのは難しいものだ。インテルが先制してからは、あのスタジアムの雰囲気で挽回するのは難しかった」