少し前に大学時代アルバイトしていた会社の

専務と飲んだとき、ふと


(あれが原点だったのかも知れない・・)

と考えるような、学生時代に大きな影響を
受けたことを思い出しました。

それはある先輩社員の思い出話をしていた

時のことですが、

その先輩は営業の仕事をしていたのですが、
他の同僚の人と比べても、

一流大学を卒業した訳でもなく、失礼ながら
頭脳明晰なタイプにも見えませんでした。

しかし、常に営業成績はその人がトップ

その人の営業スタイルは、とにかく愚直
という言葉がふさわしく、
「あ」から順番にアポイントの電話をかけまくり、

冷たくあしらわれたり、無下に断られたりしても

全く意に介さず、
アポイントが取れたら、何の迷いもなく

自分の商品を一生懸命客に勧め、
その後は、こまめに電話をかけ、頻繁に訪問し、
ひたすら受注につながる提案をするという。

私はアルバイトながらも、
(もっと頭を使えばいいのに・・・)
と思ったものですが、不思議なことに、

もっと頭の良い同僚もたくさん居たのに、何年も
誰一人彼に営業成績で勝てなかったのです。

お客様がそんな営業されたら迷惑だろうとも

思いましたが、意外に顧客満足度は高く

頼りにされてました。

それが頭が良いことと、仕事で成果を挙げる

ことは全く別だと知ったきっかけでした。

その影響で、自分が就職してスタートをきった時、
土日も休まず働き、

会社を始めた時、週に110時間も働いたのでした。


その原点というか理由を思い出しました。


最初はそれでいいですが、もちろん最終的には
愚直なだけではダメです。
なぜなら組織の上層部に行けば、より戦略が

成果に対して重要度を増してくるからです。

私の経験から言えば、

愚直なだけの人は上層部に上り詰めて躓き、

頭が良いだけの人は上層部に上れずその前で躓く

パターンが多い気がします。


愚直且つ頭が良ければ最高だと思います。



知力、想像力、知識と、成果をあげることとの間には、

ほとんど関係がない。頭のよさが成果に結びつくのは

体系的な作業を通じてのみである。

~ピータードラッカー~