【7月13日 AFP】米消費者情報誌「コンシューマー・リポート(Consumer Reports)」は12日、米アップル(Apple)の新型携帯電話端末「iPhone4」について、受信に問題が生じる不具合があるため推奨できないとウェブサイト上で発表した。

 利用者の手が「iPhone4」本体の左下に触れると、電波の受信感度が著しく低下し、電波の弱い地域では通信が途切れることもあるという。同誌は、「利用者が左利きであれば、本体の左下を持つことが自然」と指摘している。

 同誌によると、「iPhone4」3台とiPhone(アイフォーン)の既存モデルを含む携帯端末を同じ条件のもとで比較したところ、通信状態に不具合が生じたのは「iPhone4」だけだった。こうした不具合が確認されたことから、「コンシューマー・リポート」は「iPhone4」を推奨しないことを決めたという。
 
「iPhone4」の受信不具合の問題についてアップルは、電波の強さを示すアンテナの本数が多めに表示されるソフトウェアの不具合があり、この問題を解決するソフトを無料で配布すると発表している。しかし「コンシューマー・リポート」はこの問題はアンテナ本数の誤表示によるユーザーの思い違いではないとしている。

 その一方で、「コンシューマー・リポート」は受信問題の解消手段として、側面のアンテナ部にある切れ目を電気を通さない粘着テープなどで覆うことを推奨している。また、受信感度の問題を除けば「iPhone4」の性能は高いと結論づけている。(c)AFP