金、再び史上最高値更新 | マーケットの今を掴め!FX・CFD東岳ライブ情報

金、再び史上最高値更新

  先週、金また史上最高値を更新している。一時1300ドル/トロイオンスを超えた場面もあった。NY市場の金先物価格は米景気の二番底懸念が高まった7月下旬に1156ドル/トロイオンスあたりから反発局面に入った。


  世界範囲の経済不調と通貨への不信の追い風で、金の価格はますます伸びている。その背景はアメリカの

金融緩和観測だと市場の認識が広がっている。9月21日FOMC(米連邦公開市場委員会)は物価の下落に警戒

を強めた。11月の次回会合で”米国債の買い取り拡大など、追加緩和に踏み切る”との見方が市場で増えてい

る。追加緩和でドル安が進めば、市場に出回っている余剰資金は、行き場を失い、ドルの代替資産として、円や

貴金属先物などが結果的に買われることとなった。また、将来インフレが進めば、実物資産である金が買われ

やすいという思惑が働いていることも、金人気の背景だ。


  金価格は、今年に入って19%上昇している(2009年12月終値1094ドル台)。それでも市場関係者からは、

「金はまだまだ上昇余地がある。金融緩和観測が強く、金利の上昇を心配する必要はなく、ドルは再び守りに回

っているからだ」といった意見が相次いでいる。でも金価格はここまで来ると、参考できる歴史的なチャートもな

いので、短期的に先行きは不明だ、1300ドルの大台を達成感から一旦積み上げてきたポジションの解消も考え

られる。中長期的金のトレンドは上向きを前題として、これから金へ投資しようと検討する人も慎重すべきだ。



Robin


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