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Googleの中国問題で香港について少しだけ知ったこと

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 Googleが事実上中国から撤退したというニュース。Google.cnにアクセスするとGoogle.com.hkにリダイレクトされるって、香港だって中国じゃん、とちょっと釈然としないというかもやもやしたというか。

 香港は1977年1997年(コメント欄でのご指摘により3月30日に訂正しました。ごめんなさい!)に中国に返還されたとはいえ、ちょっと特別扱いされていることは、星野博美さんの「転がる香港に苔は生えない」を読んでいるのでぼんやりと知ってはいました。でも、返還の際に中華人民共和国当局が「香港は返還後50年間政治体制を変更しない」と確約したことは、Wikipediaの「香港の政治」を読むまで知りませんでした。特別行政区として、かなり高度な自治権を持っているんだそうです。

 だから、中国本土では法律で決められている自主検閲を香港のサーバでしなくても、一応「違憲ではない」と言い張れるわけなんですね。とはいえ、本音と建前の世界、ブロック攻撃やフィルターがないとはあまり考えられません。案の定、中国本土から「Falun Gong(法輪功)」などを香港サイトで検索すると、検索結果は表示されてもリンクはブロックされているとワシントンポストが伝えています

 Googleが世界に向けて公開している「中国本土でのサービス状況」ページでは、とりあえず3日目の今日も初日と変化はないようです。

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