15日付の朝日新聞報道によれば、英国の投資ファンド、コラーキャピタルが欧米アジアでPEファンドに投資する主要な機関投資家110社にアンケートしたところ、VC、バイアウト両方で日本の投資魅力はアジア最下位となったと。


今後3年間のPEの資金運用では、北米の投資家の41%、欧州の投資家の38%、アジアの投資家の87%が、運用額の11%以上をアジアに振り向けるとしているものの、そのアジアの中では、VCでは中国、バウアウトでは豪州が魅力ナンバー1で、日本は最下位となっているようです。


経済のパイが増えない社会では、海外から見ても魅力がないということなのだと思いますが(だからこそ、成長戦略が大事)、それに加えて、日本のPEファンドの場合は日本国内の資金の出し手がないために、実績が示せないという要素の方が大きいと感じています。現に、中国の事業会社は次々に技術力のある日本の企業を傘下に入れています。PEファンドの育成に向け、政府としても、緊急の対応が必要であることは疑う余地もありません。