Windows/Mac:Appleの新しいブラウザ『Safari 5』には、これといった斬新さはないようです。しかし、速度、より読みやすいページ、速度、より良いタブブラウジング、速度、将来的な拡張機能対応、そして、しつこいですが、そう、速度に焦点が当てられています。

Apple公式の「What's New inSafari 5」に、機能の詳細が掲載されています。その内容は、なかなか興奮する内容で、失望する点は少ないです。さっそく、Safari 5を紐解いてみましょう。

 

■Safariリーダー

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Safari 5で実際に使える、注目すべき新機能は「Safari Reader」です。特定のサイトにアクセスしていると、アドレスフィールドに小さなボタンが現れます。

クリックすると、そのサイト上の主要記事の文書がセンタリングされ、印刷に適したビューとして表示されます。「Readability」や「Instapaper」のようなブックマークレットから、直接持ってきた機能です。Appleがいい仕事をする、テキストレイアウトやフォントが活かされています。

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■検索可能なアドレスフィールド

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以前ブラウジングしたサイトにアクセスしたいものの、記憶があいまいで辿り着けないこと、ありますよね? しかし、URLやブログのタイトルなど、覚えていることが少しでもあれば、Safariが履歴やブックマークから検索してくれます

■デフォルトになった「新しいタブを開く」

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ついに、サイトのサイズ、レイアウトに関係なく、新しいウィンドウをタブ内で開くことが可能になりました。「Open in New Tab」をデフォルトに設定すれば、OKです。Command+クリックで新しいタブが開き、Command+Shift+クリックで新しいウィンドウが開きます

■HTML5対応

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Safari 5は、全てのHTML5要素に対応しています。数が多いので、全ては書きませんが、AppleのHTML 5のページで試すことが可能です。もちろんテストには、Safariが必要です。

■レイアウトとJavaScriptエンジン

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Appleは、Safariのパフォーマンスの飛躍的な向上を、大プッシュしています。特にJavaScriptエンジンに関しては、Chromeをも凌駕するとのこと。そこで、新しい15"MacBook Proで、Javascriptパフォーマンステスター「Dromaeo」を起動したところ、SafariがChromeやその他ブラウザを上回りました。ただ1つ、Operaを除いて...

※ あくまでも米Lifehackerでのテスト結果です。

Extensionも登場しますよ!

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Firefox・Chromeユーザーにはおなじみの拡張機能(Extension)が、いよいよSafariにも本格的に登場。まだダウンロードできるアドオンはありませんが、Appleが開発者へ扉を開けたことは大きな一歩です。Safari 5のページに書かれたところでは、今夏には、JavascriptやCSSのような一般的なWEB用スクリプト言語で作るアドオン(Chromeの拡張機能ぽいですね)が、ギャラリーでダウンロードできるようになるそうです。

■その他のアップデート

  • 検索エンジンに「bing」が追加:GoogleもYahoo!もいまいちだったときのために
  • Windowsでの速度アップ:動画や重いコンテンツの閲覧も、グラフィックカードでパフォーマンスアップ
  • WEBインスペクタがより使いやすく:サイト構築時のデバッグやテストも効率アップ

Safari 5(Windows/Mac)のダウンロードはこちらから。日本語にも対応してますので、爆速っぷりをその目でお確かめください。

Kevin Purdy(原文/訳:松井亮太)