昨季王者バルセロナを下し、チャンピオンズリーグ決勝へ駒を進めたインテル。マッシモ・モラッティ会長は『ガゼッタ』のインタビューで、次のように話している。

――モラッティ会長、テレビで試合を見直しましたか?
「いや、息子と一緒に太陽の照るバルセロナでの一日を楽しんだよ。夜の興奮があったから、少しリラックスしたいものだろう」

――試合終了時には喜んでいらっしゃいましたが、すぐに落ち着きを取り戻しました。
「息子が喜んでいるのが見えてね。それで私も喜びを爆発させたんだ。だがすぐに、隣にジョアン・ラポルタ(バルセロナ会長)がいることを思い出し、苦しんでいる彼への敬意から、心を落ち着かせたんだ」

――ジョゼ・モウリーニョ監督はピッチ上で大騒ぎでした。
「そうだね。すごいインテリスタであることが分かっただろう。まさしく、我々のうちの一人だよ」

――レアル・マドリーが彼を奪い去ることへの恐れは?
「彼はすぐに(セリエA次節)ラツィオ戦のことと、スクデットを獲得しなければいけないと話してきた。繰り返しになるが、彼は我々と一緒にすごく努力をしている。だからこそ、私は彼がいない未来など考えていない」

――サミュエル・エトーとズラタン・イブラヒモビッチのトレードについて、ラポルタ会長に感謝しようとは思いませんでしたか?
「私の選手たちは全員が素晴らしかった。エトーと(ディエゴ・)ミリートがDFとしてプレーしているのを見るのは感動的だったよ。だが、その献身さこそが、ファイナル進出の秘訣なんだ。すべての選手たちがそれを望んでいた。

誇りとキャラクター、そして謙虚さを見事な表している。チームをまとめているのはその助け合いの姿勢と精神なんだ」

――イブラヒモビッチはインテルの最高のDFだ、という声もあります。
「それは同意できないね。彼がカンピオーネ(最高の選手)であることに変わりはないし、バルセロナがリーグ優勝を果たすとすれば、それは彼のゴールのおかげでもあるはずだ」

――決勝では名門バイエルン・ミュンヘンと対戦です。
「まさにその彼らの価値から、素晴らしいファイナルだと言える。もちろん、サッカーに情熱を抱くすべての人たちを引きつけるだろう。国境など関係なくね。良い準備をする必要がある」

――すでに誰かをマドリッドへ送り込んだのですか?
「そうだよ。あちらで働いている。幸いにも、決勝までの数週間を過ごすのに問題はない。我々はスクデットとコッパ・イタリアも争っているからね。その方が良いだろう」

――試合前、会長はバルセロナ相手に突破できれば、グランドスラム(3冠)を狙う義務があるとおっしゃっていました。
「そう、そのとおりだと認めるよ」