横浜尾花高夫監督(52)が、因縁の巨人戦では手の内を隠す。20日からの3連戦で、昨季まで投手コーチとして4年間在籍した古巣と初対決。これまでも機会を見つけては、弱点や攻め方を伝えてはいるが「自分たちの調整をするだけ。(巨人対策は)今、出していいのかどうかね。フフ…。当日に決めますよ」と不敵に笑ってみせた。

 08年は5勝18敗1分、09年は6勝18敗。ここ数年、やりたい放題にやられてきた。カギは昨季の防御率5・28と打ち込まれた投手陣だ。9本塁打を許した小笠原や阿部ら、個々の打者への対策については「内緒」とかわしたが「全体で見てしまってはだめ。怖くなる。1人ずつ1人ずつでいかないとだめ」と強力打線に臨む心構えは公開した。

 巨人とは30日からの開幕2カード目で激突する。手の内を隠した状態でどこまで戦えるか?

 チームの完成度を見極めるには格好の戦いとなりそうだ。

 [2010年3月20日8時42分

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