自分が作った女人像に恋をしてしまったピグマリオンが一心に祈ったら、彫像が本物の女性になって現れたという古代ローマの物語にちなんで、期待にそうような効果が現れることをピグマリオン効果と呼びます。
これは、ローゼンタールという人が行った心理テストです。
小学生に普通の知能テストをさせ、その結果を担任の教師にこのように報告しました。「このテストは将来の学力の伸びが確実に予測できるものです。まだ研究中なので結果を教えることはできませんが、先生にだけ、将来伸びる子の名前を教えましょう。」しかし、そこで教えられた数人の生徒は知能テストの成績に関係なく、ランダムに選ばれた子でした。それから1年ほどしたあとで、再び知能テストをしたところ、名前をあげられた子は、そうでない子に比べて明らかに成績が上がっていました。
この実験の結果に対しては、正統性や実験内容にも批判があるようですが、褒めることによる教育効果というものは、非常に大きいのではないでしょうか。
かつては、アメフトがとても弱かった京都大学の水野監督は、弱小のチームを強くするために、新入生を神様扱いして、とにかくほめてほめてほめまくったそうです。
すると本当に頭角を現して、何度も日本一に輝いたそうです。
私たちには無限の可能性が秘められているといいますが、人間が本性を発揮することが出来たならばどれだけ素晴らしい個性を発揮できるのだろうと考えます。
私たちは、持てる遺伝子のごく一部しか生かせていないとも言われます。そういう意味では、無限の可能性がどんな人でも眠っているのではないでしょうか。
私たちは、他人の欠点ばかりが目に付きますが、まずは相手を褒めることから出発することが大切ですね。私も褒められた時には、天にも昇る気持ちになることもあります。
自分を褒めて、他人を褒めて、私たちの本性を引きだすものになっていきたいですね。まずは心を込めて一日一回讃美の実践ですね。
【参考文献】
- 人は何のために「祈る」のか/村上 和雄
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今日も素晴らしい一日となりますように。
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