3日のリーグ・アン第31節で、ボルドーがホームでナンシーに1―2で敗れ、4ヶ月以上にわたりキープしてきた首位の座を明け渡した。代わって首位に立ったのは、レンヌに逆転勝ちしたリヨン。レキップ紙はイースター(復活祭)にちなんで「リヨンの復活」と一面トップで報じた。

 ボルドーはこの1週間で、リーグ杯決勝(対マルセイユ)、チャンピオンズリーグ準々決勝(対リヨン)ファーストレグにつづく3敗目を喫した。レキップ紙によると、今シーズンすでに2連敗が3度あるが、3連敗はローラン・ブラン監督の就任(07-08年)以来はじめてだ。大崩れしないのが持ち味だったが、ここへ来てそれに陰りが見えはじめているのは、連戦による疲労の蓄積が大きい。

 ボルドーの最大の弱点は、層の薄さ。CL準々決勝セカンドレグを4日後に控えて、この日もヴェンデウ、プラシル、シャマクといった主力を終盤まで温存したが、レギュラーと控えの力の差は明らかだった。ほんとうなら少しでも休ませたかったグルキュフはフル出場。右SBシャルメ、GKカラソがケガを抱え、MFフェルナンドは左頰を骨折して今季の出場が絶望的になるなど、状況はさらに厳しくなっている。

 一方、ボルドーとCLベスト4を争うリヨンは、故障者を多く抱えながら、豊富な持ち駒で低迷期を乗り切った感がある。この日も先発に準レギュラー級を6人並べて、4日後のボルドー戦に向けて主力を休ませることができた。CL出場停止となるリサンドロ・ロペスは、「チームのためにエネルギーを使い切る奮闘」(レキップ紙)で勝利の立役者となった。

 前半戦の終了時にはボルドーに13ポイント差をつけられていたリヨンが、ついにリードするに至った。ただしその差はわずか1ポイントで、ボルドーの消化試合は2試合少ない。しかしそれゆえボルドーがリヨンより厳しい日程を強いられるのもたしかだ。CLの10日後にも直接対決(第33節)を残す両チーム。その勢いは明らかに逆転しつつある。