前回は主にハードの面でHTC Desireのレビューをお送りしましたので、今回は中身、つまりソフトに重点をおいてレビューしたいと思います!
訪れたのはHTCの日本支社。
今回は日本のみなさまが実際手にするHTC Desireの国内版を触らせていただくことに。
ちなみに、国内版と海外版の違いですが、ローカライズ(言語)のみ違うだけで、基本的なハードからソフトにいたるまで、海外版と違いはないそうです。
〜Exposeのような操作感〜
まずは誰もが多くの時間を費やすホーム画面から見ていきましょう。
HTC Desireで注目なのが、ホーム画面を一望できる「HTC Sense」とよばれる機能。簡単に言えば、MacでいうExposeのような操作感でホーム画面を一覧で見れてしまう機能です。こんな感じにつまむことでスムーズに画面一覧を見ることができました。
操作した感じは、超高速。
あとホーム画面で面白いのは「ライブ壁紙」。こんな風に、動いている壁紙を背景に設定することができます。まぁ、飾りといっちゃ飾りなんですが、これを動かしても、サクサクにHTC Senseが動くのがすごいですよねー。
もちろん、ホーム画面には、多くのAndroid端末がそうであるようにウィジェットは標準で装備されていますよ。
さて、続いてはブラウジングです!
あと重要なポイントはブラウジングですよね。
動画では、右下のボタンからGoogle音声検索でギズモードを検索し、その後Flashコンテンツのあるウェブサイトへと遷移しています。
そう、HTC DesireはFlash対応でもあるのです。今回見たサイトはこちらなんですが、全面的にFlashが使われているにも関わらず、実用に耐えうる表示速度でしたよ。まぁ、多少はガタつく部分もありましたが普通の使用には気にならない程度。
また、どこの画面からでも音声検索が可能なのもポイントです。例えば地図アプリを見ていてもすぐ音声でGoogle検索が出来てしまいます。
こちらは、ウェブブラウジングからYouTubeの動画視聴まで。
通常のブラウジングも、静電容量方式のタッチパネル+マルチタッチのおかげで非常にやりやすかったですね。動画をよく見ていただくとわかるとわかると思いますが、ズームした時に画面に収まらない文字は適宜改行してくれます。便利ですよ、これ。
搭載されているOSは最新のAndroid OS 2.1。このOSからGoogle Earthが使えるようになりましたので早速試してみました。
※プリインストールではないのでAndroidマーケットからインストールまず、音声検索で渋谷を検索。するとギュイーンと渋谷にズームします。僕はiPhoneのGoogle Earthしか知らないのですが、OSがそもそも最適化されているせいなのかロードも動作もiPhoneのそれに比べると非常に軽快でした。
今度はプリインストールされている「マップ」です。
ストリートビューではGPSを利用し、全方向を向くことができます。室内だったのでちょっと向きがうまく切り替わっていませんが、少なくとも以前あったドコモHT-03Aより断然いい動きしてました!
このHTC Desireが発売されれば、各キャリアからAndroid端末が出揃います。
現行のAndroid端末を俯瞰してみても、このHTC Desireは非常に魅力的な端末と言えるでしょう。まず、OSが最新のAndroid OS 2.1というところ。現在発売されている競合製品のバージョンは1.6で、やはり細かいところにブラッシュアップが図られた最新版の方が至る所において非常に優秀です。
例えば、検索可能なSNS、Exchange Active syncサポート、カメラも制御が細かくできるし、キーボードもマルチタッチにフル対応、ブラウザも改良しUIもHTML5サポートも改善されていますからね。:参考
ハードウエアについてレビューした時にも書いたように、クアルコムの1GHzのSnapdragon QSD 8250(CPU)にメモリ576MBは鉄壁の組み合わせです。何をするにしても高速。
最新のOSに、十分なハードウェア性能。思い返してみれば、今まででのAndroid端末にないくらい基本性能が充実しています。言い換えれば、Androidのポテンシャルを十分に引き出した初めての機種といっても過言ではないでしょう。
日常生活におけるスマートフォンの基本条件はストレスなく操作出来ることです。使い易く、スムーズに操作できる端末が欲しいというのが誰しも抱える「願望」でしょう。そして、現時点のAndroid端末のなかで、みなさんの願望に完璧に答えてくれる唯一の救世主、それがHTC Desireではないでしょうか。
HTC Desireの国内版、X06HTは4月末の発売です。
(遠藤充)