ビジャの獲得によってここ最近バルセロナでテーマに挙がっているのがイブラヒモビッチとビジャの共存が可能かどうかだ。一時は移籍も噂されたイブラヒモビッチだが、ラポルタ会長もテクニカル・ディレクターのチキ・ベギリスタイン氏も今のところは売却する意志がないことを明らかにしている。

 来シーズンのバルサのFWについて地元紙スポルトも注目しているが、メッシを軸に新加入のビジャ、そして今シーズン絶好調でスペイン代表にも滑り込んだペドロの3トップが有力とみている。今までの4−3−3システムを採用するなら動きがある前線でないと相手ディフェンスを崩せない。トップで張るイブラヒモビッチは使いにくくなる。

 「どんな能力ある選手が揃ったとしても共存は可能」とグアルディオラ監督は語っていたが、イブラとビジャをどのように起用していくかは見ものだ。メッシをトップ下に置き、ビジャとイブラヒモビッチを2トップ気味に使うこともできそうだが、サイドからの攻撃となればペドロの方がイブラヒモビッチよりも鋭い攻撃になりそうだ。ビジャを獲得したバルサ、来シーズンのFWのポジション争い、選手起用はますます難しくなる。

(スペイン通信)