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編集者の眼第12回

フォロワーが増える8+3の方法と企業のTwitter活用

2010年06月15日 21時04分更新

文●中野克平/Web Professional編集部

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 企業によるTwitter活用が話題になっている。先日はWeb Professional編集部の公式アカウントを開設したが、やはり気になるのはフォロワー数。多ければいいものでないとはわかっているが、少ないのも気になる。どうすればフォロワーが増えるのか、Twitterの達人に話を聞くと、要するに友だちを上手に作れる人は、Twitterのフォロワーも自然に増えていくものと確信した。入学式やクラス替えの後、教室のトビラをガラっと開けたときの気持ちを思い出してみよう。


方法1 プロフィール欄を設定しよう

 「ヤンキー風」や「マジメ君」など、人は見た目で判断される。企業や個人が活動する分野でどんな風にTwitterユーザーとの関係を構築したいのかは、プロフィール欄の第一印象で方向づけられる。ですます調で書くのかネット文体なのか。画像には担当者の写真を使うのか企業ロゴを使うのか、キャラクターを使うのか。どんなキャラでデビューするのか考えて設定しよう。


方法2 知り合いをフォローしよう

 前の学年で同じだったり、塾が一緒だったり、新しいクラスでも何人かは知り合いがいるものだ。アカウントを作ったら、すでにTwitterを利用している同僚や取引先、個人的な友人など、とにかく知り合いをフォローしまくろう。


方法3 話題を絞ってツイートしよう

 クラス内での自分の位置は、どんな服装でどんな友人と付き合っているかで決まる。しかし、自分がどんな人間か明かさずにどこかのグループに入ろうとしても仲間とは認めてもらえないだろう。まずは話題を絞ってツイートし、自分がどんなことを話題にしたいのかはっきりさせよう。


方法4 重視するキーワードでユーザーを検索してどんどんフォローしよう

 新しいクラスにどんな人がいるかわかってきたら、特定のグループに所属して自分の居場所を確保する。キーワード検索で自分と話題が似ているユーザーを探し、「気になったので友だちになりませんか?」と声をかけてみよう。あらかじめ話題を絞ってツイートしておけば、相手も仲間と認識してくれるはずだ。


方法5 フォローしてくれたら「フォロー返し」しよう

 クラス内のグループに所属すると、自然に友だちが増えていく。話題を絞ってツイートすれば、フォローしてくれるユーザーが必ず現れるので、フォロー返しで仲間の輪を広げていこう。


方法6 大物ユーザーをフォローしてみよう

 クラス内の秩序ができる頃、自分のグループに閉じこもっていると友だちが増えなくなる。そんなときは、別のグループのボスと話してみよう。ライバル社や関連分野で著名なユーザーをフォローすると、フォロー返ししてくれることがある。別のグループともつながりがあれば、クラス内でも一目置かれる存在になる。


方法7 大物ユーザーと会話してみよう

 クラス内の別のグループのボスに認知してもらったら、親しく会話してみよう。ボスと話ができれば格が上がって、さらに友だちが増えていく。Twitterで大物ユーザーのフォロー返しがあったら、すかさずお礼をつぶやいて、自分の大物ぶりをアピールしよう。


方法8 フォローしてくれないユーザーのフォローを外そう

 Twitterのルールでは、2000人以上からフォローされないと、2001人以上のフォローができなくなる。フォロー返ししてくれないユーザーを外すことで、2001人以上のフォロワーを追加できるようになる。


禁断の方法1 きさくなユーザーをフォローする

 クラスには誰とでも親しくできる、きさくな人物が数人はいるものだ。Twitterにも、たくさんのユーザーをフォローし、フォローされているユーザーがいる。この種のユーザーはフォローされたらほぼ自動的にフォローし返してくれるので、フォロワー数を簡単に増やしやすい。もっと分かりやすいのはプロフィール欄に「フォローは必ずお返しします」と書いてあるユーザーだ。「誰とでもお友達になります」と言っている人を捕まえない手はない。積極的にフォローしよう。


禁断の方法2 オオカミ少年になる

 誰もが驚くような情報を言いふらすと、クラス内で注目される。ただし、情報が嘘だったり大げさだったりすると、とたんに友だちの数は減る。Twitterでも同じことだが、バランスを保てればフォロワー数は増やせる。


禁断の方法3 スパマーをフォローしているユーザーをフォローする

 夏休みに悪いヤツと付き合うと、それまでとは異なる友だちができる(ような気がする)。Twitterでスパムユーザーを直接フォローすると、自分もスパム扱いされかねないが、スパムユーザーをフォローしている一般ユーザーをフォローすると、スパムユーザーのプログラムから見つかりやすくなり、フォロワーが増える。


 ……と、こここまで読んだところで、「いったいこんなことをして何になるのか?」と賢明な読者のみなさんなら疑問に感じたはずだ。「誰でもいいから友だちになって!」と必死に呼びかける姿は、どう考えてもまともな企業がやることではない(しかし、上記のような“活用術”が一部のTwitterセミナーなどで話されている内容だったりする)。

 では、企業はどのような方法でTwitterを運用したらいいのか? その答えは、現場のプロに学ぶのが近道だ。Web Professional編集部では、18日にセミナー企業Twitterは誰が使うべきかを開催する。NEC、日本IBM、マイクロソフトといった先進企業の取り組みと海外事例の中から、正しいTwitter活用のヒントを得よう。

ソーシャルメディアの企業活用・運用を考えるセミナー、緊急開催!

 Web Professional編集部は、Web Directions East、アスキー総合研究所と共同で、ソーシャルメディアをテーマにしたセミナー企業Twitterは誰が使うべきかを6月18日に東京都内で開催します。海外事例に詳しいパワーレップの笠井孝誌氏とトライバルメディアハウスのイケダハヤト氏、先進企業の担当者としてマイクロソフトの熊村剛輔氏、日本IBMの栗原 進氏、NECの野坂 洋氏をお招きし、企業のソーシャルメディアの運用方法について研究します。

 本セミナーを通じて、国内外のさまざまな企業の取り組みの中から、参加者が自社にあった方法を考える機会になることを期待しています。(Web Professional編集部)

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