【6月22日 AFP】米コネティカット(Connecticut)州のリチャード・ブルーメンタール(Richard Blumenthal)司法長官は21日、米グーグル(Google)の地図情報サービス「ストリートビュー(Street View)」用の画像を撮影する車両が無線LANのWi-Fi(ワイファイ)で発信される個人情報を収集していた問題で、違法行為がなかったか捜査を行っていることを明らかにした。

 ブルーメンタール長官は、「グーグルの深刻な個人情報侵害」について、コネティカット州の司法当局を中心に複数の州にまたがる捜査を実施すると発表した。その上で、「ストリートビューは、自宅や職場にあるコンピューター網に入り込み、個人情報を収集するようなものではあってはならない」と指摘した。

 同長官は、人びとにはグーグルが集めた情報の内容や方法、理由を知る権利があると述べたほか、グーグルに対し、状況改善のためにどのような対策が取られているのかを明らかにするよう求めた。

 この問題をめぐっては、カナダの個人情報保護当局が捜査を進めているほか、ニュージーランドやオーストラリアの警察当局も今月、個人情報侵害の疑いで捜査を行う意向を明らかにしている。欧州でも、ドイツ、オーストリア、イタリア、フランスで、同様の疑いで捜査が行われている。(c)AFP