「真空調理法(cuisson sous-vide)」という調理法はご存知ですか?日本では一般的にはあまり馴染みが無い調理法かもしれませんが、1979年にフランスでフォアグラを美味しく調理するために開発された調理法です。真空パックした食材を、徹底的に温度管理したお湯の中で低温調理することにより、食材の風味や旨味を逃さずに調理できる方法なのです。

これだけ聞くと、なんだかプロの技という感じでとても真似できそうにないですが、実は家庭用の真空パックマシンと料理用の温度計があれば、自宅でも真空調理法ができるそうです。

 奥様のための豆知識ブログ「Savvy Housekeeping 」では、家庭でも美味しいステーキを食べたいなら、真空パックマシンと料理用温度計はマストアイテムだと書いています。友だちや親戚に借りてでも、何ならオンラインショップやオークションサイトで買ったって安いくらいだと言うほどです。とにかく美味しいステーキを焼きたかったら、この2つは必ず準備してください。それ以外に準備するものは、おそらくどこの家にでもあるような調理器具で大丈夫です。

[準備するもの]

・真空パックマシン

・料理用温度計

・深めの鍋

・ザル

・フライパン

・フライ返し

・トング

[ステーキの材料]

・ステーキ用の肉 2人前

・塩

・胡椒

・オリーブオイル

[作り方]
  1. ステーキ用の肉に塩・胡椒で適宜味付けし、オリーブオイルを適量馴染ませる。秘伝のソースやタレがあれば、この時に付けておくこと。
  2. 肉を真空パックする。
  3. 深めの鍋に水を入れ、料理用温度計をセットする。水を沸騰させ、華氏135度(=57.2℃)になるまで待つ。
  4. 温度が57.2℃になったら、真空パックの肉を鍋に入れる。
  5. お湯の温度が57℃台を保つように温度を管理する。58℃になったらアラームが鳴るように温度計をセットしておくとよい。
  6. アラームが鳴ったら冷たい水をコップ1杯鍋に入れ、56℃くらいまで温度を下げる。
  7. 5〜6を繰り返しながら、約1時間ほど真空パックの肉をお湯の中で調理する。
  8. 最後にフライパンで両面をカリッと焼く。肉の中には火が通っているので、表面に焼き色を付けるだけでOK。

1時間ほどお湯の温度を管理するのが相当な手間になりそうですが、老舗の料理屋以上の味が出せるとも言われる究極の調理法だけに、一度は試してみたいものです。

誰かの誕生日や、時間のある週末など、家庭でもスペシャルなディナーを食べたい時にいかがでしょうか。真空調理法で焼いたステーキの味は、お宅にステーキ革命を起こすかもしれませんよ。実際に試してみたら、ぜひコメント欄で感想を聞かせてください!

DIY Sous Vide [Savvy Housekeeping via Serious Eats]

Kevin Purdy(原文/訳:的野裕子)