ZTE、Android端末とコンセプトモデルを披露ワイヤレスジャパン2010

» 2010年07月14日 22時42分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 日本市場向け端末のラインアップを徐々に拡大している中国の通信機器メーカー、ZTE。ワイヤレスジャパンの同社ブースでは、Android端末の新モデルやコンセプトモデルを見ることができる。

Photo

 グローバル企業として展開する同社の強みは、世界各国のニーズに合わせて機能やコストをカスタマイズした端末を提供できる点だ。世界の各大陸ごとに7〜8カ所の研究開発センターを置き、各地のニーズに迅速に対応。スマートフォンについても、ベースとなるモデルを各地のニーズに応じたOSや機能、コストで提供している。例えばブースで展示しているスマートフォンの「Raise」や「Smooth」は、OSをAndroidとWindows Mobileから選択可能だ。

Photo 左が「Racer」。スペインやフランスなどの欧州市場でAndroid版がエントリーモデルとしてリリースされている。「Smooth」(写真=右)は、スライド型のAndroid端末

 ブースには海外市場で近日発売予定のハイエンドAndroid端末「Blade」も登場。タッチパネル対応の3.5インチディスプレイ(解像度480×800ピクセル)を備え、GPSやFMに対応するモデルだ。ほかにも、ミッドレンジのAndroid端末「Roamer」「Amigo」を展示するなど、豊富なスマートフォンのラインアップをアピールする出展内容となっている。

 ZTEではAndroid端末のニーズが世界的に高まっていることから専属チームを設置し、年内に新端末12機種のリリースを計画。日本市場についても、スマートフォンの投入を目指して積極的にアプローチするとしている。

Photo 左から「Blade」「Roamer」「Amigo」

Photo 左は若者向けのAndroid端末「Penguin」。右はWindows Mobileを搭載した「N72」

 また、新たなモバイル機器として注目を集めるWi-Fiルータや通信モジュールについても、LTEに対応する製品の開発を進めており、ブースでモックを展示。Wi-Fiルータは位置情報も取れる仕様になっており、新たな使い方を提案したい考えだ。

Photo LTE対応製品の開発も進めている。左からWi-Fiルータ、通信モジュール、USB接続タイプのデータ通信端末

エコロジーを考えたコンセプトモデルも

 ZTEブースには、環境に配慮したコンセプトモデル4機種も展示されている。

 「Fantasy」はリサイクル可能な素材とソーラーパネルを採用したエコケータイ。紙の取扱説明書を添付せず、ダウンロード対応にすることで廃棄物を削減し、コスト削減につなげるという。

 「Magnolia」と「Flashing」は、利用者の日常的な活動で得られるエネルギーを蓄積し、電気エネルギーに変換する仕組みを持った端末。「Double」は、充電効率を向上させたソーラーパネルを採用した端末だ。

Photo 「Fantasy」(写真=左)と「Double」(写真=右)

Photo 「Magnolia」と「Flashing」は、人の活動で生成されるエネルギーを電気エネルギーに変えて携帯を動かす端末

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月28日 更新
  1. イオンモバイルのお得度を検証 “大容量を家族でシェア”がお得、ただし損する場合も (2024年05月26日)
  2. “コンパクトスマホ”は絶滅するのか? 変わりゆく「小型の定義」と「市場ニーズ」 (2024年05月26日)
  3. 「iPhone 13 mini」販売終了で小型スマホ派はどうすべき? 4つの選択肢を考えた (2023年09月29日)
  4. 日本通信が「ネオキャリア」で実現するサービスとは? 福田社長が語る“音声接続”で広がる可能性 (2024年05月27日)
  5. KDDIがGoogleメッセージを標準アプリとして採用へ――4000万人の+メッセージユーザーはハシゴを外されたのか (2024年05月26日)
  6. 「Pixel 8a」は「Pixel 7a」「Pixel 8」と何が違う? どんな人向け? スペックを比較しながら考える (2024年05月24日)
  7. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダーを実際に試してみた 画質やWi-Fiスマホ連携の使い勝手を検証 (2024年05月21日)
  8. 「マイナンバー法等の一部改正法」の一部が5月27日付で施行 海外での「マイナンバーカード」発行など、利用者の利便向上を狙う (2024年05月27日)
  9. ハイエンドスマホ「POCO F6 Pro」が6万9980円からの衝撃 “オンライン特化販売”は日本で根付くか (2024年05月25日)
  10. 本音レビュー:「iPhone 12 mini」から「iPhone 13 mini」に乗り換えて分かったこと (2021年11月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年