霞んだ映像から鮮明写真! マイクロソフトの新技(動画あり)

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霞んだ映像から鮮明写真! マイクロソフトの新技(動画あり)

一見、'60年代か'70年代に休暇中の人が上質なフィルムカメラで撮ったみたいなレーニア山の写真ですけど、実はこれ。信じられないぐらい白く霞んでブレてる映像から、マイクロソフトが作ったものなんです

これが元の映像。

肉眼で見慣れてるタコマ富士、ですね...ふむ。

どんなにつまらない作品でも映像には写真にはないアドバンテージがあります。それは、情報「量」。つい忘れてしまいがちなことだけど、30秒の動画の中にはスチルイメージが900枚(30fps x 30秒)含まれているんですね。

「データのうち使うのは約10%だけです。でもたぶんベストな10%ですね」(マイクロソフトのNeel Joshiさん)

ここでは80枚選んで、一番シャープで、一番細部まで分かるパートを組み合わせてできたのが上の写真というわけですね(たぶんカラーやコントラストのフィルターも通してる?)。元の映像には悪いけど、ほんと原型からは想像もつかない鮮明度! です。

こないだの数学の魔法もすごかったけど、これはこれで実用化が期待できそう。マイクロソフトリサーチセンターではこのほかにも、ぐるっとビルを撮って鮮明なパノラマ写真に繋ぐエンハンスメントツールなど研究中です。そちらはCNETで見てみてね!

Channel 9にデモが載ってたので、それも貼っておきます(要silverlight)。パノラマが先、レーニア山は9分前後からです。

Get Microsoft Silverlight

[Channel 9CNET]

(写真クレジット:Microsoft)

Mark Wilson(原文/satomi)