24日に行われたセリエA第30節のリヴォルノ戦で、インテルはポジティブなサインを見せた。勝ち点3の獲得だけではない。数人の選手が休暇をとって、主役が生まれ変わっている。

「リーグ戦は長い。勝つのは常に強いチームだ」。ジョゼ・モウリーニョ監督は以前、このように話していた。リヴォルノ戦の勝利では、主役級の選手が復活、もしくは登場している。

27日に開催を予定しているセリエA第31節で2位タイのローマと対戦するインテルは、いまだにFWマリオ・バロテッリの問題が解決していない。リヴォルノ戦では、ついに一部のファンから非難を浴びた。また、MFヴェスレイ・スナイデルのコンディションも疑問視されている。ただし、それ以上のプラスがあるだろう。

リヴォルノ戦でまず欠かせないのが、FWサミュエル・エトーである。2010年になって初めて1試合2得点を記録した彼は、2010年初ゴールもちょっと前のことだ。16日にロンドンで行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグのチェルシー戦で決めたゴールこそ、エトーの2010年初ゴールである。

いずれのゴールも、真のセンターフォワードから生まれるゴールだった。FWディエゴ・ミリート不在でセンターフォワードに入ったエトーは、少し前からウィンガーとして起用されていた。しかし、今は輝きを取り戻している様子だ。

インテルにとっての朗報はそれだけではない。リヴォルノ戦では、77日ぶりにDFクリスティアン・キヴが戻ってきている。頭がい骨の骨折から復帰した彼が左サイドバックに入ったことで、ハビエル・サネッティを中盤に上げることが可能になっている。

また、ブラジル人MFチアゴ・モッタの復調も喜ばしいことだ。ロンドンでのチェルシー戦ですでに好パフォーマンスを見せていた彼は、見事なアシストを2つ決めた。昨シーズンまでジェノヴァでやっていた、チアゴ・モッタ本来のクオリティーを示し始めていると言えるだろう。

さらに、リヴォルノ戦では複数の選手が休暇を与えられている。ディエゴ・ミリートとMFデヤン・スタンコビッチについては、やむを得ない形で休養。DFルシオとDFワルテル・サムエルは、DFイバン・コルドバとDFマルコ・マテラッツィに代役を任せて、ベンチに座った。また、MFエステバン・カンビアッソもおよそ30分の休みを与えられている。カターニア戦で途中出場の直後に退場処分となったMFサリー・ムンタリとの交代だ。MFリカルド・クアレスマもサポーターと平穏なときを過ごしており、インテルはローマとの大一番に向けて必要な準備を整えているようだ。