平日昼間は仕事に追われ、帰宅したらただちに夕飯の支度。週末も子どもの世話やら、たまりにたまった掃除と洗濯...。現代人は公私ともに多忙なものです。では、この生活から脱却する方法はないのでしょうか?こちらは、その究極の手段のご紹介です。
ファイナンス系ブログメディア「Get Rich Slowly」では、経済的破産のコンセプトを時間に応用するという、大胆なアイデアについて述べています。
フリーランスライターとして自宅で仕事をしながら、家事育児をこなしている筆者は、忙しさのあまり、「洗濯は明日でいいや」、「ジム?今度は一緒に行こうね」といった具合に、徐々に「時間の借り」が増えだしたそう。ついには、そのストレスからか、胃痛や不眠に悩まされるようになりました。
そこで、思い切って「時間の破産」を実行。ライターグループから抜け、スイミングスクールも辞め、あらゆるものを「ご破算」にしたのです。
破産後のゼロからの建て直しがポイント。筆者は以下の3点を実践したそうです。- 優先順位をつける
物事に優先順位をつけ、どれくらいの時間を何に充てるかを、きちんと「予算化」する。 - 自分の時間を確保する
まず、自分に十分な時間を使うことが大切。毎朝シャワータイムを10分はとり、プライベートな時間を確保するようにした。 - 「No」をいえるようにする
時間管理のポイントは、他人にも自分自身にもきちんと「No」がいえること。
タイムマネジメントのスペシャリストThekla Richterさんによると、ヒトは「アレもやりたい、コレも気になる」と好奇心や欲がたくさんあり、ゆえに、大なり小なり、時間管理に課題を持っているものだとか。とはいえ、時間は、お金と異なり、物理的に増やすことができないものですから、よりシビアに管理する必要があるわけですね。
時間の「借り」でどうにもならなくなったら、最終手段として「破産宣言」し、いったん自分の生活をゼロクリアすることも、有効かもしれません。同じく「ご破算」系生活術としては、「大量のメールでどうにもならないときの究極の策『メール清算宣言』」というのもありますよ。あわせてご参考まで。
Jason Fitzpatrick(原文/訳:松岡由希子)