最近、AO入試関連のニュースがよく出てきていると感じます。
9月から11月にかけてがAO入試出願のピークですが、このタイミングでこんなにもネガティブな情報が出てくるのはなんでだろう?と思っているのですが。



そもそもAO入試とは、その大学・学部・学科が求める学生像(アドミッションポリシー)に合致する学生を選抜するために、学力のみにこだわらず幅広い方法で行う入学試験のこと。


まずアドミッションポリシーありきであり、決して「志望理由書や面接・プレゼンで選抜する(=学力試験がない)」=「AO入試」ではないのです。実態は別として本来は。


一部の大学を除いてほとんどの大学のアドミッションポリシーが似たり寄ったりである以上、大学ごとにきちんとしたアドミッションポリシーを設定できているとは言えず、そんな状況の中AO入試という「制度」だけを導入してもうまくいかないのは当たり前です。


上記の記事を読むと、大学側が自分達の至らなさを棚に上げてすべての責任を「AO入試」という制度に転嫁しているような気がしてなりません。『AO入試「いい学生集まらぬ」』という記事タイトルがまさにそれを表しています。百歩譲って、『AO入試「いい学生集めることができず」』ではないでしょうか?


大学側はこの事態を客観的に受け止め、高校生や日本の教育そのものを振り回したことに対する反省を自ら提示して欲しいと思います。