18日に行われたラツィオとのダービーに勝利した後、ローマのキャプテンを務めるFWフランチェスコ・トッティは、親指を下に向ける挑発的なジェスチャーをしていた。この件について、同選手には罰金が科されているものの、処分の重さに納得していない人も少なくない。特にローマとセリエAのタイトルを争うインテルは、妥当な処分だとは思っていないようだ。

インテルのジョゼ・モウリーニョ監督は今シーズンのサンプドリア戦で手錠をかけられたジェスチャーを見せたことが処分の対象になり、3試合のベンチ入り禁止が言い渡された。これと比べて、トッティの処分が罰金のみということに納得がいかないようだ。インテルのエルネスト・パオリッロ代表取締役は22日、『7ゴールド』の中で、「モウリーニョとトッティの処分が不公平だ」と話した。

しかしローマは、こういった批判に反論してトッティを擁護した。ロゼッラ・センシ会長からの公式声明が、クラブの公式HPに掲載されている。

「ここ数日、フランチェスコ・トッティはスポーツ界やファン、メディアの注目を集めています」

「ローマのキャプテンは(ダービーに)勝利した後、クルヴァ・スッド(ゴール裏)でチームメートとともに祝福をしました。ローマファンの方を向いて、ジェスチャーをしたのです。誤解を招いたことについて、彼は即座に謝罪しました。(試合が行われた)日曜の夜、全国紙コッリエレ・デッロ・スポルトが伝える前のことです」

「彼は誰にとっても偉大な選手であり、ローマの歴史を塗り替えることができます。それは日曜日のダービーでも起こりました。彼は(副キャプテンのMFダニエレ・)デ・ロッシとベンチに座っています。彼は子供たちの憧れであり、ピッチ外での振る舞いもしっかりしています。フランチェスコはいたずらの天才で、特別な感性を持っているのです」

「トッティはイタリアサッカー界の財産であり、ローマは誰もがそれを理解しています」