昨日、今年初のゴマダラカミキリ(天牛)を確認しました。
あがくらの畑にて。2匹を捕殺いたしました。
もうお馴染みになりましたが、ゴマダラカミキリはみかんの樹にとってはもっとも被害をもたらす虫といえます。
それは、木を枯死させてしまう力がある、という点で、他の害虫とは違った厄介さがあるのです。
いまはちょうど、ゴマダラカミキリの羽化シーズン。木の幹の中でサナギから孵った成虫が、みかん山を飛びまわります。
そして、交尾をしてメスがみかんの木の根のあたりに卵を産みつけます。
孵化した幼虫は、みかんの木の木質部を勢いよく食べて行きます。
かくして、みかんの木は枯死してしまうのです。
みかんの木が枯れたら、また木を植えなおすしかありません。
みかんの木が成長して、実を収穫できるようにするには、数年かかります。
安定した柑橘生産には、ゴマダラカミキリ対策がとても重要なのであります。
当農園では、産みつけられた卵の早期発見、除去、孵化した幼虫を針金でほじくり出す作業、成虫の捕殺など、すべて手作業で対応しています。
ゴマダラカミキリを、ゼロにすることは出来ません。というか、ゼロにすることはたいへん危険でもあるのです。
そのため、殺虫剤を使用した防除は一切いたしません。
生態系のバランスを保ちつつ、あらゆる生命が共存できる暮らしと農法を、実践しています。
わが農園の夏の作業の大半は、このゴマダラカミキリ対策になります。
草の茂った暗い根元に、卵は産み付けられやすいため、できる限り株元の草を引いて明るくし、食害を発見しだい幼虫を退治します。
この作業は、これから秋までずっと続きます。
4匹です・・・ブルーベリーも
昨年は何本か枯れました
無農薬ですから、注意して見回っていますが
何年もかかって、育てた木が
元気がなくなると
ちょっと、ガッカリします。
草刈りをして
まめに見回ってみようと思います。
ほんと、何年もかけて育ててきた木が枯れるのは、大きなショックですよね。
愛媛では、今後、耕作放棄される果樹園が大量に出る可能性があり、そうした放任園地から、大量のゴマダラカミキリが発生する可能性もあります。
頑張って、農薬不使用を続けたいと思います。