インテルは3日のセリエA第32節で、ボローニャに3−0と勝利を収めた。2位ローマ、3位ミランも白星だったため、両者との勝ち点差はそれぞれ1ポイント、3ポイントのままとなっている。だがもちろん、インテルは勝利に喜びを示した。ジョゼ・モウリーニョ監督はいまだ報道陣に対して沈黙を続けているが、選手たちがコメントを残している。

2ゴールを挙げる大車輪の活躍を見せたMFチアゴ・モッタは、次のように語った。

「うれしいよ。ただ、自分がドッピエッタ(1試合2得点)を決めたからってだけじゃない。今日は3ポイントを獲得することが重要だった。首位をキープし、水曜のチャンピオンズリーグ(CL)のCSKAモスクワ戦を落ち着いて迎えるためにもね。僕らはリーグ戦にも集中しなければいけない。ローマとミランは強いからね。勝ち点を失ってはいけないんだ。このまま前進していこう。この段階になったら、疲労に影響されることなく、すべての選手がすべての試合で全力の仕事をしなければいけない。今日のようにね」

一方、MFエステバン・カンビアッソは、「今日の僕らは素晴らしい試合をした。出場停止の選手が多かったけど、僕らは勝利にふさわしかった。ただ、ローマ戦の前半だって、僕らは試合を手中に収めていたんだ。彼らのラッキーなゴールでリードをされたんだよ。それに、3本もシュートがゴールマウスに阻まれた」とコメント。さらに、スクデット争いでローマもミランも恐れていないと話している。

「僕はむしろ、ここからシーズン終了までに対戦する6つのチームの方が恐い。ほかのチームのことについて、僕らにできることはないんだ。自分たちのことだけを考えるようにしなければいけない。インテルが危機にある? 毎年、4月3日の時点でこういう状況になっていたいと思うくらいさ。首位に立って、CL準々決勝のファーストレグに勝っているという状況にね。僕らが本当に良くなかった試合はジェノア戦だけだ。この“ちょっとした危機”にあったそれ以外の試合は、いつも素晴らしいゲームをしていた」

一方、敗れたボローニャのフランコ・コロンバ監督は、敗北を受け止めるしかないと語った。

「1ゴールを決められていれば、試合を取り戻すこともできたかもしれない。だが、私はインテルに素晴らしい印象を受けたよ。非常にパワフルでテクニックのあるチームだ。どんなチームにもあるような、我々の小さな欠点を露呈させた。優勝候補? 今日の試合を見た後なら、インテルだと思うね」