ウェブワーカー系ブログメディア「WebWorkerDaily」では、Googleの「20%タイム」について述べています。同様の勤務ルールとしては、3Mでも「勤務時間の15%を自分で選んだプロジェクトに充てる」という制度が導入されているそう。厳密な割り当て時間の多少はともかく、創造的な成果を生み出すには、アイデアを自由に発散させ、興味のあるものに集中して取り組む勤務環境が望ましいようです。

 この記事では、「20%タイム」のような仕事スタイルの利点として、以下の4つを挙げています。

  1. 革新性と創造性が発揮できる
    GoogleのAdsenseや多くのLabsの機能は「20%タイム」から生まれた。また、漫画家のHugh MacLeodが、最初に「gapingvoid」を描いたのも、コピーライターとして勤務していた当時の余暇時間。
  2. 見識や視野を広げることができる
    自分の情熱のまま突き進める時間を持つことで、より広い見識や新たな視点を見つけることができる。
  3. 自分のアイデアにトライする機会が生まれる
    個人的なプロジェクトのために時間を確保することで、日常業務ではできない自分のアイデアや疑問、関心事などを徹底的に追求することができる。
  4. モチベーションになる
    元米副大統領のアル・ゴアのスピーチライターDan Pink氏も述べているとおり、現代のモチベーションマネジメントのポイントは、Autonomy(自主性)・Mastery(専門性)・Purpose(目的性)。「20%タイム」は自主性を高め、モチベーションアップにつながる。

では、具体的に、どのように取り入れればよいのでしょう?

まず「20%」という数字に囚われる必要はありません。週に1日とか一日30分といった具合に、自分の仕事との兼ね合いで適切な時間を配分しましょう。

また、仕事は必ず「相手」がいるもの。スケジュールどおり、予定どおりに自分の時間を確保できるとは限りませんが、少しの時間を見つけ、思いついたアイデアや「ピン」と閃いたインスピレーションを頼りに、小さなことからスタートさせるのがオススメだそうです。

せっかくのアイデアもカタチにならなければ、ただの空想。この「20%タイム」を活用し、自分のアイデアや情熱を目一杯発揮できる時間を自分に与えてあげましょうね。

Mix Up the Workweek by Setting Your Own "20-Percent Time" [WebWorkerDaily]

Adam Pash(原文/訳:松岡由希子)